新たなユーザー体験をもたらすKDE 4.1(前編)
 〜 見た目も中身もすごいんです 〜

日本KDEユーザ会
2008/10/21


Plasmoidの追加方法

 その前にまず、Plasmoidの追加方法を紹介します。Plasmoidは、デスクトップを右クリックして表示されるメニュー、もしくはデスクトップの右上に表示されているPlasmaのメニューから追加することができます。

画面2 画面3
画面2 デスクトップメニュー 画面3 Plasmaメニュー

 どちらも「ウィジェットを追加」を選択することで、以下のようなPlasmoidのリストが表示されます。このウィンドウで追加したいPlasmoidを選択し、ウィンドウ最下部の「ウィジェットを追加」ボタンをクリックすることでPlasmoidを追加することができます。

画面4
画面4 ウィジェットを追加

デスクトップを快適にするPlasmoid

画面5
画面5 アナログ時計
画面6
画面6 デジタル時計
画面7
画面7 バイナリ時計
画面8
画面8 電卓

 それでは、どんなPlasmoidが提供されているのか見ていきます。

・時計

 まずは、数あるPlasomoidの中でも、おそらく必ず使うことになる時計です。Plasmaでは、デフォルトでタスクバー右端に表示されるデジタル時計のほかに、アナログ時計など5種類の時計が含まれています。中にはバイナリ時計という、あまりなじみのない時計もあります。

 タスクバー上で右クリックするメニューから「ウィジェットを追加」を選択することで、先ほどのPlasmoidのリストが表示されますので、好みの時計に入れ替えることもできます。とはいえ、タスクバーのサイズの関係で、デジタル時計が一番使いやすいのではないかと思います。

・電卓

 KDEにはもともと「KCalc」という電卓アプリケーションが含まれていましたが、Plasmoidでも電卓が提供されています。一般的に使う四則演算であれば、このPlasmoid電卓で事足ります。もちろん、KCalcは引き続き提供されています。

・マシンモニタ

 Plasmaidには、マシンの状態を見るツールも含まれています。システム情報モニタ、ハードディスクモニタ、バッテリーモニタです。実際にマシンの情報をリアルタイムに表示してくれるので、デスクトップの端などに置けば、常時マシンの状態を把握することができます。

画面9 画面10 画面11
画面9 システム情報モニタ 画面10 ハードディスクモニタ 画面11 バッテリーモニタ

・写真フレーム

 お気に入りの写真をスライドショーさせることができる、写真フレームというPlasmoidもあります。写真フレームを追加したときは、フォルダのドラッグ&ドロップを促す文字が表示されたウィジェットが追加されますので、対象となる写真フォルダをドロップします。そうすることで、写真のスライドショーをデスクトップに表示させておくことも可能です。

画面12 画面13
画面12 写真のドラッグを要求 画面13 写真のスライドショー

 Plasmaではこのように、デスクトップをより快適な環境にするPlasmoidがいくつも提供されています。今後もPlasmoidの追加が予定されています。ぜひ皆さんも、Plasmaを有効活用して、デスクトップを自分好みに彩ってください。

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Index
新たなユーザー体験をもたらすKDE 4.1(前編)
 見た目も中身もすごいんです
  Page 1
 KDEの歴史
 KDE 4.1リリースとその位置付け
 大幅に進化したユーザー体験
 コラム KDE 4.1のアーキテクチャ
  Page 2
 Plasmoidの追加方法
 デスクトップを快適にするPlasmoid
  Page 3
 2通りの方法を選べるランチャー
 デスクトップと結び付いた検索機能「Strigi」

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