連載：アニメーションで見るパケット君が住む町（1）
パケット君が「情報」という商品を運ぶ町を探検しよう
綱野衛二
Roads to Node
2009/1/21
1-4
2階 車両課〜イーサ配送君とパケット／ルート君の連携
顧客の要望に合わせた荷物を、7〜5階のサービス部門でやりとりを決め、4階でちゃんと届くような手順を踏み、3階でどうやって届けるか道筋を考えたら、実際に運ぶ部門に荷物は運ばれてきます。
ここは実際に荷物を運ぶトラックの配送を管理する配送係がいます。配送係に彼の役割を聞いてみましょう。
イーサ配送君「んー。僕が分かるのは、道がつながっているところだけだからなぁ」
というと？
イーサ配送君「会社から道がつながっているところ、かな？ そこまでは分かるけど、そっから先は知らないよ。会社があって、ジャンクションがあって。ジャンクションでほかの会社とかステーションにつながっているのは知ってる。もし、ステーションから先が届け先なら、ステーションまで届けるのが役割だ」
なるほど。イーサ配送君が届けることができる範囲はそこまでなんですね。
イーサ配送君「その範囲内で、道の混雑状況の把握とか、届け先の指定とかをするのが僕の役割かな。あぁ、それと、僕が分かるのは道路だけだから、線路の場合は駅員に聞いてくれ」
では、ビントサーフ市ステーションにいる駅員にも話を聞いてみましょう。
PPP駅員「はいっ!! 私はステーションとステーションが線路でつながっている場合の、列車の運行を把握していますっ!!」
イーサ配送君と似てるといえば似てますね。イーサ配送君は「道路」で「荷物を運ぶトラック」のために道路の把握とか、届け先の指定をする。PPP駅員君は、「線路」で「荷物を運ぶ列車」のために運行を管理している。
どちらも「実際に荷物を運ぶモノ」（運送車）を管理していますね。
つまり、2階の車両課やステーションの駅員の役割は、
- つながっている範囲内で、運送車のやりとりを把握する
- つながっている範囲内で、届け先を指定する
の2点です。
| 図1-5 車両課の役割（右下のボタンで再生・停止ができます。Flash Playerが必要です） |
さっきイーサ配送君も言ってましたが、届け先がつながっているステーションの向こうにあった場合はどうするのでしょうか。
イーサ配送君「そのときはステーションにいるパケット君やルート君が道筋を考えるよ。僕の役割は、ステーションまで」
パケット君（ステーション勤務）「どんとこいっ!!」
| 図1-6 イーサ配送君とパケット君・ルート君の連携（右下のボタンで再生・停止ができます。Flash Playerが必要です） |
1-5
1階 トラック・道路〜ハード面のルールを決める
さてイーサ配送君の決定により、トラックが出発します。ようやっと荷物が配送されるわけですね。
ここではトラックとか道路の説明ですので、話す相手がいません。代わりにパケット君がいろいろと説明してくれるみたいです。1階まで下りてくると？
パケット君「通用門からトラックが出発するよ。うちは道路に面しているからトラックを使うね。もし道が線路なら、列車だし。山のけもの道なら荷駄になるんだ」
荷駄（にだ）とは午で運ぶ荷物のことです。なんとも、古風ですね。つまり、使われる「道」に合わせて運ぶ方法が違う、ってことですね。
パケット君「道を造るルールとか、トラックの設計とか、会社の通用門と道をどうやってつなぐのか、とか。そういうことも考えなきゃダメなんだよね」
ふむふむ。つまり、会社やステーションやジャンクションをつないでいる「道」「配送車」などのハードウェアの取り決めがあるってことですね。
・ハードウェアのルールを決める
| 図1-7 道やトラックの取り決め（右下のボタンで再生・停止ができます。Flash Playerが必要です） |
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