Ultra DMA/66の性能を徹底検証
コラム
Windows 2000における転送モード間の比較
澤谷琢磨
2000/07/13
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Windows 2000においても、Maxtor 53073U6 IDEハードディスクとIntel 82801AA IDEコントローラの組み合わせで表の各モードの性能を測定した。このベンチマークは、Windows
2000とWindows 98 Second Edition(Windows 98 SE)との間で、IDEドライバに性能差が存在するのかどうかを確かめるために行った。ベンチマーク
ソフトウェアには、Windows 98 SEの場合と同様、HD Tachを用いた。ハードウェアは、基準のPCとMaxtor 53073U6の組み合わせを用いた。
ランダム アクセス |
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ランダム アクセスの性能は、ハードディスク ドライブ内部での性能を測定しているので、外部バスの動作モードにあまり影響されないのは、Windows
2000でもWindows 98 SEでも変わらない。ランダム アクセスの測定値は、Windows 98 SE、Windows 2000ともにほとんど同じ値を示している。
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バースト転送速度 |
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バースト転送速度の値も、Windows 98 SEの場合と同様の傾向を示した。PIOモード4の転送速度が低い原因が、ハードウェア(CPU)の制限によるものである以上、Windows
98 SEでもWindows 2000でも速度差がないのはむしろ当然といえる。
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平均転送速度(読み出し) |
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読み込みの平均転送速度の結果も、Windows 98 SEでの結果とほとんど変わらない。
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平均転送速度(書き込み) |
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書き込みの平均転送速度の結果も、Windows 98 SEでのベンチマーク結果とほぼ同じ結果を示している。
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結論:Windows 2000とWindows 98 SEにIDEドライバの性能差はない
HD TachはOSのファイルシステムを介さずディスク アクセスを行っているため、ドライバの完成度に差がない場合は、Windows 98 SEとWindows
2000に性能差は現れないはずだ。測定した結果からは、Windows 2000のIDEコントローラ用ドライバは、Windows 98 SEと同等の性能を備えていることが確認できた。Windows
2000の1つ前のバージョンであるWindows NT 4.0は、登場時IDEインターフェイスのサポートが弱いことが指摘されていたが、Windows
2000ではWindows 98 SEと同等のレベルまで改良されていることがはっきりとした。
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