量産レベルで世界最大容量を実現
富士通、2メガビットFRAMを量産開始
岡田大助
@IT編集部
2007/4/18
富士通は18日、不揮発性メモリであるFRAM(Ferroelectric Random Access Memory)の2メガビット製品の量産を開始したことを発表した。FRAMは、既存のEEPROMに比べて高速なデータの読み書き、低消費電力、100億回のデータ書き込み保障を特徴としている。
今回、量産化されたのは、256キロワード×8ビット構成の「MB85R2001」と、128キロワード×16ビット構成の「MB85R2002」の2種類。両製品ともに、リードアクセスタイム100ナノ秒、リード/ライトサイクルタイム150ナノ秒、データ保持期間10年以上、データ書き換え耐性100億回以上となっている。
近年、各種パラメータや機器の動作状況、セキュリティ情報などをメモリ内に格納する目的でFRAMが注目されていた。FRAMの持つ書き換え回数の多さをいかして、事務機器や計測機器での利用が想定される。
富士通では、「2メガビット単体FRAMは量産レベルにおいて現時点で世界最大容量」としている。目標販売数は月間20万個。
■関連リンク2メガビット単体FRAMを量産開始(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/04/18.html
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