岡田 大助
@IT編集部
2006年5月18日

■身近になった非接触型ICカードとは

 ICチップを搭載するICカードの普及には目を見張るものがあります。磁気ストライプカードに比べて高いセキュリティを確保できることからキャッシュカードやクレジットカードが接触型ICカードへと移行しました。

 非接触型ICカードの登場は、ICカードの対象領域を拡大しました。いまでは、社員証や学生証などに代表される身分証明書として、あるいは便利なプリペイドカード(交通分野や決済分野)などで幅広く利用されています。

 非接触型ICカードは、通信距離に応じて「密着型(Close coupled)」「近接型(Proximity)」「近傍型(Vicinity)」「遠隔型」に分類できます。このうち、最も使われているのは近接型です(本稿は近接型を中心に取り上げていきます)。なお、遠隔型以外の非接触型ICカードはISO/IECで標準化されています。

接触型(ISO/IEC 7816)
非接触型
  密着型(ISO/IEC 10536) 通信距離は2ミリまで
近接型(ISO/IEC 14443) 通信距離は10センチまで
近傍型(ISO/IEC 15693) 通信距離は70センチまで
遠隔型 通信距離は70センチ以遠

 まずは、非接触型ICカードの形状について見ていきましょう。


Index
5分で絶対に分かる非接触ICカード
身近になった非接触型ICカードとは
  非接触型ICカードの形状は決まっている
  電池がなくても寿命は半永久的のなぞ
  13.56MHzを使う3種類の近接型ICカード

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