特集 3.新機能/改良機能一覧(3) デジタルアドバンテージ2002/10/25 |
[表の見方] ・表の左端の列は、Windows 2000 Serverから比較して、新しく追加された機能か、改良された機能かを表しています。 N(New Feature):新規追加された機能 E(Enhanced Feature):改良された機能 ・右端列の各アルファベットは、Windows .NET Server 2003の各エディションを表しています。 W:Web Edition S:Standard Edition E:Enterprise Edition D:Datacenter Edition 64:64bit Edition |
機能 | 内容 | W | S | E | D | 64 | |
ネットワーク | |||||||
E | インターネット接続共有(ICS) | 家庭ないしSOHO環境の複数のクライアントで、インターネット接続を共有可能にする機能。Windows XPでも提供されていたもの | ● | ● | ● | ● | |
N | ICF (Internet Connection Firewall) | SOHOなどの小規模ネットワーク向けファイアウォール機能。Windows XPで導入された機能がWindows .NET Server 2003にも継承されたもの。LAN、ダイヤルアップ、VPN、PPPoE接続に対して機能することが可能。ICFはICS、Routing and Remote Accessサービスと統合されている | ● | ● | ● | ||
E | IPSec NATトラバーサル | IPSec(L2TP/IPSec)トラフィックをNATにパススルー可能にするIPSec NATトラバーサルに対応した | ● | ● | ● | ● | ● |
E | ネットワーク・ブリッジ | イーサネット、ダイヤルアップ、無線ネットワークなど、異なるネットワーク同士をブリッジで接続し、相互通信を可能にする | ● | ● | ● | ● | |
E | DHCPとActive Directory / DNSの連動 | Windows .NET Server 2003では、DHCPがDNSおよびActive Directoryと連動して機能するように改良された。これにより、静的なIPアドレスのトラックを管理者が行うことなく、接続されたネットワークに応じてDHCPがダイナミックにIPアドレスを割り当てるようになった | ● | ● | ● | ● | |
N | DHCPデータベースのバックアップ / リストア | DHCPスナップインにDHCPデータベースのバックアップ/リストア機能が追加された | ● | ● | ● | ● | |
N | 802.1x (ワイヤレス・ネットワーク) サポート | ワイヤレス・ネットワークの業界標準であるIEEE 802.1xプロトコルが標準サポートされた | ● | ● | ● | ● | ● |
N | Internet Protocol v6(IPv6) | IPv6は、現在のIPv4に代わる次世代のインターネット・プロトコル。Windows .NET Server では、6to4やISATAP(Intra-site Automatic Tunnel Addressing Protocol)などのIPv4とIPv6の共存技術が提供される | ● | ● | ● | ● | ● |
N | PPPoE (Point-to-Point Protocol over Ethernet) 接続 | PPPoEは、主にブロードバンド・インターネット接続で利用される。Windows .NET Server 2003では、PPPoEのネイティブ・ドライバが標準でサポートされる | ● | ● | ● | ● | ● |
E | Routing and Remote Access | 従来のRRAS(Routing and Remote Access Services)、Windows NT 4.0のRASを置き換える。これにより、Windows .NET Server 2003をRASサーバやVPNサーバ、LANルータなどとして機能させることが可能になる | ● | ● | ● | ● | ● |
E | POP3 (電子メール・サービス)サポート | 電子メールの転送と取得をサポートするサービス。ほかのメール・サーバ上にあるメールの取得、管理などが可能になる | ● | ● | ● | ● | ● |
E | VPN (Virtual Private Networking) | インターネットなどのTCP/IPネットワークを使い、ポイントtoポイントの専用線接続を可能にする技術。Windows .NET Server 2003のVPNでは、ロード・バランシング機能などが追加された | ● | ● | ● | ● | |
N | IPSec (Internet Protocol Security)サポート | IPSecは、VPNで最も一般的に利用される暗号化通信プロトコルである。Windows .NET Server 2003では、IPSec over NATがサポートされ、またIPSecの制御用APIなどが提供されるようになった | ● | ● | ● | ● | ● |
E | NLB (Network Load Balancing) クラスタ | 物理的な複数のサーバを、1つの論理的なサーバとして、ロードバランスによる負荷分散を行う機能。サーバに複数のネットワーク・インターフェイスを接続して、それぞれを別のNLBクラスタに接続したり、逆に1つのネットワーク・インターフェイスを複数のNLBクラスタに割り当てたりできる | ● | ● | ● | ● | ● |
E | 接続マネージャ | 接続マネージャ(Connection Manager)は、ローカル/リモートでのネットワーク・アクセス・ポイントを構成し、サービス提供を支援するツール。Windows .NET Server 2003に付属するConnection Manager 1.3では、VPNサーバの選択機能(ユーザーが接続時のVPNサーバを選択できるようにする)、ログ・ファイル機能(ユーザー単位にアクセス記録を調査するなど)、接続先のお気に入り機能(ユーザーが接続先を「お気に入り」として管理できるようにする)などの機能が強化されている。またConnection Manager Administration Kit(CMAK)を使って、ユーザーに対する接続プロファイルを定義することなどが可能 | ● | ● | ● | ● | ● |
E | IAS (Internet Authentication Service) | IASは、マイクロソフトが実装したRADIUS(Remote Authentication Dial-in User Service)サーバ。これにより、LANや無線LAN、VPNなどさまざまなネットワークにおける認証を集中管理できるようになる | ● | ● | ● | ● | |
E | L2TP (Layer Two Tunneling Protocol)サポート | L2TPは、業界標準のトンネリング・プロトコルで、Windows 2000クライアント/サーバでサポートされた。Windows .NET Server 2003では、L2TP/IPSecのNATサポートなどが追加された | ● | ● | ● | ● | ● |
N | ATM サポート | Windows .NET Server 2003では、光ファイバなどを使った高速通信で利用されるATM(Asynchronous Transfer Mode)のサポートが標準で追加された | ● | ● | ● | ● | ● |
E | TAPI 3.1 | 音声通話など、従来のテレフォニーとIP通信を一体化し、インターネット/イントラネットを利用して効率よく通信(通話)を可能にする機能。Windows .NET Server 2003のTAPIでは、音声/ビデオのストリーミング機能が改善された | ● | ● | ● | ● | ● |
N | VoIP (Voice over IP)サポート | VoIPは、LANやインターネットなどのTCP/IPネットワークを使用して、音声通話を可能にする技術。Windows .NET Server 2003では、VoIPサポートが標準提供されるようになった | ● | ● | ● | ● | |
N | FAXサービス | ネットワーク内のクライアントに対し、FAXを共有プリンタの一種として公開し、FAXの送受信を共有可能にする機能。受信FAXのルーティング・ポリシー、発信FAXのルールなどを設定できる | ● | ● | ● | ● |
機能 | 内容 | W | S | E | D | 64 | |
セキュリティ | |||||||
E | EFS (Encrypted File System) | EFSは、NTFSボリュームのデータを暗号化してディスクに記録し、機密データを保護する機能。Windows .NET Server 2003では、追加認証ユーザーの暗号化ファイルへのアクセス許可、オフライン・ファイル・サポート、Webフォルダ・サポート、クラスタ・ディスク・サポートなどが追加された | ● | ● | ● | ● | ● |
E | Kerberos V5プロトコル・サポート | Kerberos V5は、ネットワーク認証用として広く利用されているプロトコルである。クライアントとサーバの相互認証機能、認証のデレゲーションなどの機能を持つ | ● | ● | ● | ● | ● |
E | スマート・カード・インフラストラクチャ | システムへのログオン・サポートなど、従来のスマートカード・サポートに加え、DCPromo(Active Directoryのインストール・ウィザード)や「RunAs」コマンド、「ネットワーク・ドライブの割り当て」、net.exeコマンドなどの管理プログラムでのスマートカード・サポートが拡張された。またターミナル・サービス利用時の認証にスマート・カードを利用できるようになった | ● | ● | ● | ● | ● |
E | 証明書サービス (CS) | 証明書サービス(Certificate Service)と証書管理ツールを使用することで、独自のPKIインフラを構成できる。Windows .NET Server 2003では、証明書の登録機能、証明書マッピング機能、証明書テンプレートの編集機能などが強化されている | ● | ● | ● | ● | ● |
INDEX | ||
[特集]Windows Server 2003完全ガイド | ||
1.新機能/改良機能一覧(1) | ||
2.新機能/改良機能一覧(2) | ||
3.新機能/改良機能一覧(3) | ||
4.新機能/改良機能一覧(4) | ||
Windows Server 2003完全ガイド |
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