[運用]
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想定する環境
本連載では、仮想化環境を初めて導入し、運用しながら徐々にその利用対象を拡大していくという「スモール・スタート」のシナリオで、Hyper-Vに関する構築・運用・管理の手順を順次紹介していく。
■Server Coreの利用(第1回)
第1回(本稿)では、Server Core環境へのHyper-Vの導入手順と管理に必要な設定をご紹介する。Windows Server 2008から新たに導入されたServer Coreでは、コマンド入力をベースにした管理・設定操作が求められるため、初めは戸惑うことも多いだろう。よって、本稿ではHyper-Vの導入と管理のみに照準を絞り、必要最小限のコマンドのみを流れに沿って実行すれば完了する内容に留めている。
■WMIによる管理(第2回)
Hyper-V関連のWMIプロバイダに関する情報は、以下MSDNのサイトに掲載されている。
- Using the Virtualization WMI Provider(マイクロソフト MSDN)[英語]
WMIを用いた管理手順などについては、この回で解説する。
■SCVMM 2008の活用(第3回)
仮想化環境の導入が進み、仮想マシンや物理サーバの台数が増加してくると管理が煩雑になってくる。それらを統合的に管理する製品が、マイクロソフトの「System Center Virtual Machine Manager 2008(以下、SCVMM 2008)」である。本稿執筆時点ではまだ製品版の出荷は開始されていないが、RTMのリリースは間近に迫っている。第3回で、SCVMM 2008を用いた管理方法を紹介する予定だ。
■クラスタ環境構築(第4回)
Hyper-Vによる仮想化環境の可用性を高める方法として、Windows Server 2008のフェイルオーバー・クラスタを利用した「Quick Migration」を取り上げる。クラスタの共有ディスク上に仮想マシンを格納してフェイルオーバー対象とすることで、物理サーバをメンテナンスする場合や障害が発生した際のダウンタイムを抑えることが可能である。「Quick Migration」の構築方法と動作概要については、第4回で紹介する予定である。
今回の導入方針
■Server Coreとは?
Server Coreは、特定のサーバ機能を提供するための最低限必要な環境のみを提供するインストール・モードである。基本的にコマンドプロンプトへのコマンド操作を前提としており、リッチなGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)に関するコンポーネントはインストールされない(厳密には、コマンドプロンプトから起動可能なGUIを伴ったプログラムは一部起動する)。なお、Server Coreには主に以下の制限があるので注意していただきたい。
- .NET Frameworkを使用するプログラムは動作しない
- Webブラウザを実装していないため、ローカルでのHTML表示ができない
- エクスプローラを実装していない
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しかし、Hyper-Vの導入における推奨として「ほかのサーバ機能や不要なコンポーネントを追加しない」という事項があるので、上記の制限は問題とはならない。むしろ、不要なコンポーネントが一切排除されたServer Coreは、Hyper-Vを動作させるうえで最適な環境であるといえる。
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INDEX | ||
[運用] Hyper-V実践サーバ統合術 | ||
第1回 仮想化環境導入の実際と構築ノウハウ | ||
1.仮想化環境導入の流れ | ||
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2.連載で想定する環境について | |
コラム Hyper-V Server 2008の概要 | ||
3.Server CoreによるHyper-V構築手順 | ||
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運用 |
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AzureのWeb Appsはどのような仕組みで動いているのか、オンプレミスのWindows OSと何が違うのか、などをちょっと探訪してみよう - Azure Storage ExplorerでStorageを手軽に操作する (2017/7/24)
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