|
|
運用 Windows管理ツール再入門
Windows管理ツールの共通フレームワーク「MMC」
2.MMCのウィンドウ・スタイル
一色政彦
2003/10/17
|
 |
|
MMCは、定型のウィンドウ・スタイルとして、「標準ウィンドウ」「ウィザード」「タスクパッド」などを用意している。ここでは、その定型スタイルについて見ていくことにしよう。なお、この定型スタイル以外にもWebページやActiveXなどを使ってユーザー・インターフェイスを拡張できるので、ここで紹介する定型スタイル以外のユーザー・インターフェイスを備えた管理ツールも多く存在する。
標準のウィンドウ・スタイル
標準のウィンドウでは、エクスプローラのように、左ペインに階層ツリー形式の「範囲ビュー(カテゴリ・ビュー)」、右ペインにリスト形式の「結果ビュー」という構成になっている。これは多くのアプリケーションで利用されるウィンドウ・スタイルなので、多くの人にとって見慣れた形態で操作も簡単だろう。
 |
MMCの定型スタイル―標準のウィンドウ |
MMCの最も標準的なウィンドウの形式。左側のペインにツリー状のオプション選択肢が表示され、選んだツリーの項目に応じて、右側のペインにその詳細が表示される。 |
|
 |
範囲ビュー。階層ツリーで表示される項目の選択を切り替えると、右ペインの結果ビューの表示が切り替わる。 |
|
 |
結果ビュー。ここで管理機能を実行する。 |
|
質問と返答の形式で入力できる「ウィザード」
管理情報を設定する画面では、「ウィザード(プロパティ・ページとも呼ばれる)」が多く用いられる。ウィザードとは、質問に1つずつ答えていく形で設定を行う画面だ。[次へ][戻る]などのボタンでページをめくるように設定を進めることができる。「ウィザード」もMMCが提供する機能の1つである。次の図はMMCの「ウィザード」の画面だ。
 |
MMCの定型スタイル―ウィザード |
ウィザード形式のMMCツール。指示に従ってユーザーが入力を行うと、各種の設定が完了するという形式。 |
初心者でも簡単に操作できるWeb型ユーザー・インターフェイスの「タスクパッド」
標準のウィンドウよりもっとビジュアルかつ直感的に操作できる「タスクパッド」という定型ウィンドウ・スタイルがある。「タスクパッド」はWebページ形式のユーザー・インターフェイスなので、ウィドウ操作に慣れていない初心者ユーザーでも簡単に使うことができる。この機能を利用した管理ツールでは、Microsoft SQL Serverの「Enterprise Manager」などがある(下図参照)。
 |
MMCの定型スタイル―タスクパッド |
タスクパッド形式のMMCツール。より進んだ形式であり、大量の情報の表示や、各種のタスク(処理)などをコンパクトにまとめている。 |
MMCヘルプに統合される「スナップインの追加ヘルプ」
MMCのヘルプは、「MMC自体の本体ヘルプ」と「スナップインの追加ヘルプ」が合体した形式で表示される。次にその例を示す。
 |
MMCとスナップインの統合ヘルプ |
MMCのヘルプには、MMC自体のヘルプと、追加されたスナップインのヘルプの2つがある。 |
|
 |
MMC自体の本体ヘルプ。 |
|
 |
スナップインの追加ヘルプ。 |
|
このヘルプを呼び出すには、メニュー・バーの[ヘルプ]-[トピックの検索]を選択するか、ツール・バーの[?]アイコンをクリックするか、範囲ビューの階層ツリー・アイテムを右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、そのメニューから[ヘルプ]を選択する。
 |
スナップイン・ヘルプの起動 |
一部のスナップインや.MSCファイルの設定によっては、メニュー・バーやツール・バー、コンテキスト・メニューなどが表示されない場合があるので注意が必要である。 |
|
 |
メニュー・バーの[ヘルプ]―[トピックの検索]を選択する。 |
|
 |
ツール・バーの[?]アイコンをクリックする。 |
|
 |
コンテキスト・メニューの[ヘルプ]を選択する。 |
|
Windows Server Insider フォーラム 新着記事
Windows Server Insider 記事ランキング
本日
月間