[Q&A]![]() Windows Server Update Services(第3回) Q1 DCに変更したら、管理コンソールが開かなくなった(Windows 2000 Server編)(1) Windows Server System - Microsoft Update Services 創報 山近 慶一 2006/11/30 |
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Windows 2000 Server(SP4適用済み)の場合
Windows 2000 Serverでは、「'/WSUSAdmin' アプリケーションでサーバーエラーが発生しました」というエラー・メッセージが表示されて、Web管理コンソールをまったく開くことができなくなってしまう(画面5)。原因はやはりフォルダのアクセス権にあり、具体的には「%WinDir% \Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322\Temporary ASP.NET Files」フォルダに対して、「ASPNET」アカウントのアクセス権エントリが削除されたためだ。
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画面5 Windows 2000 Serverの場合のエラー例 |
Windows 2000 Serverの場合には、このようなサーバ・エラーが発生して、WSUS管理コンソールをまったく開くことができない。 |
この問題を解決するには、以下のドキュメントを参考にする。
この文書の、以下のセクションにある「WSUS サーバーをドメイン コントローラに昇格すると、WSUS コンソールにアクセスできなくなることがある」を参照していただきたい。
Microsoft Windows Server Update Services 操作ガイド |
ここにあるように、次のようなコマンドを実行してASP.NETを再インストールする。
%WinDir%\\Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322\aspnet_regiis -i |
この操作ではWindowsの再起動は不要であり、簡単にフォルダのアクセス権を修正できる(画面6)。
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画面6 ASP.NETの再インストール |
「aspnet_regiis」コマンドを実行して、ASP.NETを再インストールする。 |
しかし、データベース・エンジンにMSDE2000aを利用している環境では、さらに「Windows Server Update Servicesデータベースへの接続エラー」という別の問題が発生する(画面7)。
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画面7 データベースへの接続エラー | |||
「aspnet_regiis」コマンド実行後には、エラーの内容がデータベース接続エラーに変化する。 | |||
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WSUSサーバ・コンポーネントがデータベースにログインするには、「ASPNET」ユーザーや「WSUS Administrators」グループを利用する。これらのアカウントは、もともとWindowsのローカル・ユーザーやローカル・グループから生成されているため、正確なログイン名は「<コンピュータ名>\ASPNET」および「<コンピュータ名>\WSUS Administrators」となる。
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画面8 無効なログイン・アカウントとグループの確認 | |||||||||||||||||||||
データベースへのログイン・アカウントを、osqlコマンドを使って確認する。 | |||||||||||||||||||||
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ここで、コンピュータの役割をドメイン・コントローラに変更すると、ローカル・ユーザーは自動的にドメイン・ユーザーに変換されるため、Active Directoryに登録されたユーザーやグループは「<ドメイン名>\ASPNET」および「<ドメイン名>\WSUS Administrators」となる。
ところが、データベースのログイン・アカウントは「<コンピュータ名>\ASPNET」および「<コンピュータ名>\WSUS Administrators」のまま取り残されているので、ドメインのユーザーやグループではデータベースにアクセスできなくなってしまうのだ。
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INDEX | ||
[Q&A]そこが知りたい Windows Server Update Services(第3回) | ||
Q1 DCに変更したら、管理コンソールが開かなくなった(Windows Server 2003編) | ||
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Q1 DCに変更したら、管理コンソールが開かなくなった(Windows 2000 Server編)(1) | |
Q1 DCに変更したら、管理コンソールが開かなくなった(Windows 2000 Server編)(2) | ||
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運用 |
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