Windows TIPS

［System Environment］

→ Windows TIPS TOPへ → Windows TIPS全リストへ → 内容別分類一覧へ cdburn／dvdburnで.ISOファイルをCD-R／DVD-Rに書き込む → 解説をスキップして操作方法を読む デジタルアドバンテージ　打越 浩幸 2009/08/28 対象OS Windows XP Windows Server 2003

■ .ISOファイルは、CD-ROMやDVD-ROMのディスク・イメージをそのままファイルにしたものである。 ■ これを利用するには、仮想CD-ROMドライブにマウントするか、ライティング・ソフトウェアでCD-R/RW、DVD-R/RWメディアに書き込む。 ■ リソースキットに含まれるcdburnやdvdburnツールを使うと、コマンドラインから書き込みができる。

解説

　TIPS「.ISOファイルをCD-Rに書き込む」では、CDやDVDのイメージ・ファイルである.ISOファイルを、CD-R/RWメディアに書き込むツールを紹介した。マイクロソフトのダウンロード・サイトを始め、OSやアプリケーションなどが.ISO形式のファイルで提供されていることは少なくない。このファイルはVirtual PCやHyper-Vなどの仮想マシンに組み込んで使うこともあるが、一般的にはCD-R/RWやDVD-R/RWなどに書き込んで使われる。

　これらのメディアに書き込む機能はWindows OSの標準機能としては用意されていないので、先のTIPSではISO RecorderというCD-R/RW書き込みツールを紹介した。GUIベースで簡単にCD-R/RWに書き込むことができる（DVDへの書き込みはWindows Vistaでのみ対応）。

　だがいちいちツールをインストールしなければならないのが面倒である。ここではもっと簡単にCDやDVDに書き込むためのツール、dvdburn.exeとcdburn.exeを紹介する。これはWindows Server 2003のリソースキットに含まれているツールで、コマンドライン上で使用する。ファイル名とドライブ名を指定するだけで、簡単に書き込める。なおリソースキットの名称はWindows Server 2003用となっているが、Windows XPも動作対象となっている。Windows VistaやWindows Server 2008の場合は、コマンド・ファイルだけをコピーすれば使えるようである。リソースキットの入手方法については、TIPS「Windows OS向けリソースキット・ツールを入手する」の「入手方法」の項を参照していただきたい。

操作方法

cdburnで.ISOファイルをCD-R/RWに書き込む

　CD-R/RWメディアに書き込むためには、cdburnコマンドを利用する。引数なしでcdburnを起動すると使い方が表示される。

D:\ISOIMAGE>cdburn ……ヘルプの表示 Usage:         cdburn <drive> -erase [image [options]]         cdburn <drive> image [options] Options:         -erase            Erases the disk before burning (valid for R/W only)         -sao              Writes the image out in "session at once", or cue                           sheet, mode (default is "track at once")         -speed            Speed of burn, or 'max' for maximum speed         -imagehaspostgap  Use if your image already contains a 150 sector postgap         The [image] must be provided unless the -erase flag is set.         If both an image and -erase are provided, the media will be         erased prior to burning the image to the disc.

　これを見ると分かるように、ドライブにCD-R/RWメディアをセットして、「cdburn ＜ドライブ名＞ ＜.ISOファイル名＞ ＜オプション＞」を実行するだけである。オプションがいくつかあるが、通常は「-sao」オプションを指定して、セッション・アット・ワンス（＝ディスク・アット・ワンスと同じ）として書き込めばよいだろう（このオプションなしでも、現在のコンピュータではまず問題はないと思われるが、念のため付けておくとよい）。フォーマットされていないCD-RWメディアの場合は、「-erase」オプションで最初に消去する。

D:\ISOIMAGE>cdburn.exe e: d:cdromimage.iso ……非ブランク・メディアの場合 Number of blocks in ISO image is 6190 Error verifying blank media ……エラーとなる D:\ISOIMAGE>cdburn.exe e: d:cdromimage.iso -erase ……書き込み Erasing media before burning Number of blocks in ISO image is 6190 Erasing target media ……消去 Media erased \  75.1% done ……進行表示 /  87.8% done ……（中略）…… Finished Writing Synchronizing Cache: burn successful! ……完了

dvdburnで.ISOファイルをDVD-R/RWに書き込む

　dvdburnはDVD-R/RWメディアに書き込むためのコマンドである。cdburnとほぼ同様であるが、「/Erase」オプションしかない。.ISOファイルにはCD-ROMイメージのもの（CDFSファイル・システム）とDVD-ROMイメージのもの（UDFファイル・システム）の2種類があるが、どちらも同じ拡張子なのでファイル名からは区別できない。一般的には、サイズが700Mbytes以下ならCDイメージ、それ以上ならDVDイメージと判断できるが、実際にはどちらであっても書き込める。書き込み可能なDVDメディアにはDVD-RやDVD-RW、DVD+R、DVD+RW、DVD-RAMがあるが、ドライブが対応していれば、どれでも使える。

D:\ISOIMAGE>dvdburn ……ヘルプの表示 Usage: dvdburn <drive> <image> [/Erase]

　実際に書き込むには、先ほどと同様に、「dvdburn ＜ドライブ名＞ ＜.ISOファイル名＞ ＜オプション＞」を実行する。記録済みのDVD-RWメディアの場合は/eraseオプションを指定して、先に消去する。DVD+RW／DVD-RAMメディアの場合は常に自動的に消去されるので、/eraseオプションは不要である。

D:\ISOIMAGE>dvdburn e: d:dvdromimage.iso ……非ブランク・メディアの場合 Media type: DVD-RW Preparing media... DVD-R/RW Media must be blank or erased before use by this utility. ……エラーとなる D:\ISOIMAGE>dvdburn e: d:dvdromimage.iso /erase ……書き込み Erasing media before burning Media type: DVD-RW Erasing media ……消去 Attempting to blank media......... Preparing media... Error setting timestamp; this error will be ignored, some drives can work without this ……このメッセージは無視してよい /   9.0% done ……進行表示 /  27.1% done ……（中略）…… Finished Writing Waiting for drive to finalize disc (this may take up to 30 minutes)..... Success: Finalizing media took 188 seconds ……実際のファイナライズ時間 Burn successful! ……完了

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