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.ISOファイルをCD-Rに書き込む

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2006/12/09
 
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
.ISOファイルは、CD-ROMのディスク・イメージをそのままファイルにしたものである。
これを利用するには、仮想CD-ROMドライブにマウントするか、ライティング・ソフトウェアでCD-R/RWメディアに書き込む。
ISO Recorderというアドオン・ソフトウェアを利用すると、.ISOファイルを右クリックするだけで簡単に書き込むことができる。
 
解説

本TIPSでは、Windows XP/Server 2003向けの情報を記述しています。Windows 7/Windows Server 2008 R2の場合はOSの標準機能を使って.ISOファイルを書き込むことができます。具体的な方法についてはTIPS「Windows 7でISO/IMGファイルをCD/DVD-Rに書き込む」を参照してください。

 OSやアプリケーションの配布メディアとしてCD-ROMは広く利用されているが、最近では、CD-ROMのイメージ・ファイル(拡張子は.ISOや.IMGなど)をそのまま配布していることも少なくない。例えばマイクロソフト社は、評価版やベータ版だけでなく、TechnetやMSDNなどのユーザー向けの配布をCD-ROMメディアだけでなく、イメージ・ファイルとしてもダウンロードできるようにしている。ユーザーにとっては、実際のCD-ROMメディアよりも、手間がかからず、早期に入手できるので便利である。だが場合によっては物理的なCD-ROMメディアがないとシステムで利用できないこともあるので(インターネットに接続されていない環境や、CD-ROMでブートするような場合)、どちらか一方だけでは困ることもある。

 .ISOファイルを物理的なCD-Rメディアに書き込む(焼くともいう)には、一般的にはCD-Rライタソフトウェアを利用する。だがこのようなソフトウェアは非常に多機能なものが多く、.ISOファイルを書き込むだけという目的からすると、余計な機能が多すぎるきらいがある。トラブルを避けるためには、もっとシンプルなものでも十分であろう。Windows XPやWindows Server 2003では、OS自体がCD-Rに対する書き込み機能を持っているが、これらはファイルやフォルダをISO 9660フォーマットに変換して書き込むことはできるが、あらかじめ用意された.ISOファイルをそのまま書き込むことはできない。このためには、何らかのソフトウェアを追加インストールする必要がある。

 Windows XPやWindows Server 2003で利用できる.ISOファイルの書き込みソフトウェアにはいろいろなものがあるが、本TIPSではTechnetサイトのFAQページなどでも触れられている、「ISO Recorder」を取り上げる。

 なお本TIPSではGUIのツールを利用する方法を紹介しているが、コマンド・プロンプト上からCD-R/RWやDVD-R/RWに書き込む方法については、TIPS「cdburn/dvdburnで.ISOファイルをCD-R/DVD-Rに書き込む」を参照していただきたい。

操作方法

ISO Recorderのインストール

 ISO RecorderはWindows XPやWindows Server 2003に対するアドオン・ソフトウェアであり、エクスプローラから簡単に.ISOファイルをCD-Rメディアに書き込むことができる(DVD-RはWindows Vista版のみの対応しているようである)。

 OS別、SP別にインストール・プログラムが分かれているので、以下のページからWindows XP/Windows Server 2003用をダウンロードし、インストールする。

 ページの先頭の方にある「Here is the current build.」というリンクをクリックして、ファイルISORecorderV2RC1.msiをダウンロードし、実行してインストールする。インストール作業そのものはウィザード形式なので、特に難しくはない。

 インストールが完了するとすぐに利用できるはずだが、念のために再起動しておこう。

.ISOファイルの書き込み

 .ISOファイルを書き込むには、単にエクスプローラで.ISOファイルを右クリックし、ポップアップ・メニューから[Copy image to CD]を選ぶだけである。ファイル拡張子が.ISO以外では動作しないので、.IMGなどとなっている場合は、あらかじめ拡張子を.ISOに変更しておく。

.ISOファイルのCD-Rへの書き込み
.ISOファイルを右クリックして、書き込むを選べばよい。ファイルの拡張子が.ISO以外場合は、.ISOに変更しておくこと。
  これを選択する。

 ウィザードが起動したら、書き込み先ドライブの表示が[Blank Writable Usable]となっていることを確認し、[Next]ボタンをクリックして実行するだけである。ドライブ内に使用済み(未消去)のCD-RWメディアが入っている場合は、[Next]ボタンがグレー表示になりクリックできない。その場合はまず[Erase]をクリックし、メディアを消去してから先へ進む。

.ISOファイルのCD-Rへの書き込み
.ISOファイルの書き込みに特化しているため、余分な機能は何もなく、シンプルである。
  書き込み元ファイル。
  既存CDからのコピーも可能。
  書き込み速度の設定。
  書き込み先のドライブとメディアの状態。
  使用済みのCD-RWメディアの場合は、これをクリックして消去してから書き込む。
  これをクリックして書き込む。

CD-ROMのリッピング/CDのコピー

 ISO Recorderでは、CD-ROMメディアからのリッピング(CD-ROMのデータを読み出して.ISOファイルにすること)も可能である。CD-ROMが挿入されたドライブ名を右クリックし、ポップアップ・メニューから[Create image from CD]を選択する。また[Copy CD to CD]を選ぶと、CDのコピーが作成できる(中間ファイルを使うので、ドライブが1台しかなくてもコピーできる)。End of Article

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