[Install&Setup] | |||||||||||
Windows XPのインストール用起動フロッピーを作成するには
|
|||||||||||
|
解説 |
最近では、アプリケーションはもとより、ハードウェアに付属するデバイス・ドライバなどもCD-ROMで配布されるようになった。いまやPCにとって、CD-ROMドライブは必要不可欠なデバイスになったといってよいだろう。またひと昔前までは、通常の読み書きはできても、CD-ROMからのブート(起動)に対応しないドライブなどもあったが、現在ではそのようなドライブはまず見なくなった。
Windows XPのインストールCD-ROMはブート可能ディスクになっているので、これをCD-ROMドライブに挿入してシステムのスイッチをオンにすれば、CD-ROMからインストールに必要なセットアップ・プログラムが起動し、Windows XPのインストール処理が開始される(従来のWindows 2000環境などからWindows XPにアップグレードする場合には、以前の環境上でドライブにインストールCDを挿入してセットアップ・プログラムを実行する)。
いま述べた通り、現在ではほとんどのPCがCD-ROMドライブから起動可能になっている。CDからの起動がうまくいかないようなら、システムのBIOSセットアップを実行して、CD-ROMドライブが起動可能な状態になっているかを確認しよう。あるいは、起動用デバイスの優先順位が低くなっているなら、CD-ROMドライブを最も優先順位が高い状態にして、再度CD-ROMからの起動を試みよう。ほとんどのケースでは、このBIOSの調整で起動に成功するはずだ。この詳細については「Windows TIPS:CD-ROMブートを有効にするには」を参照のこと。
しかしそれでもCD-ROMから起動できない場合や、特別な事情でCD-ROMドライブが存在しないPCでWindows XPをインストールするにはどうすればよいだろうか? 従来のWindows 2000では、別稿の「Windows TIPS:Windows 2000のインストール用起動フロッピーを作成するには」で紹介した通り、Windows 2000のインストール用CD-ROMに起動用フロッピーを作成するためのツールが同梱されており、ここから起動用フロッピー・ディスクを作成できるようになっていた。
Windows XPでも同様に、インストール用CD-ROMの中に起動用フロッピーの作成ツールが同梱されているかと思いきや、そのようなものは用意されていない。そのため、Windows XPのインストール用起動フロッピーの作成ツールを入手するには、マイクロソフトのサイトからイメージをダウンロードしてくる必要がある。
- 「Windows XP のインストール用起動ディスクを入手するには」(マイクロソフト・サポート技術情報)
この起動フロッピーを使ったインストール方法は、「Service Pack 統合済みWindows XP」をインストールするときにも利用できる。Windows XPのオリジナルのCD-ROMイメージに対して、Service Packで提供されるファイルをすべて統合したイメージを新たに作成し、これを使ってインストールを行うと、最初からService Packが適用された状態でインストールすることができる。これを「SP統合済みインストール」といい、後でService Packを当てる手間も不要だし、ディスクのフラグメントなども抑えられるというメリットがある。だがSP統合済みのイメージを作成してCD-Rに書き込むのは簡単だが、オリジナルのCD-ROMのように、ブータブル形式にするのは(不可能ではないが)簡単ではない。このような場合には、起動フロッピーを使ってシステムを起動して、インストール作業を行えばよい。なおWindows XPに関する情報やSP統合済みのCD-Rイメージを作成する具体的な方法については、別稿の「Insider's Eye―Windows XP Service Pack 1 日本語版が公開」などを参照していただきたい。この記事ではSP1の統合方法について記述しているが、SP2でも手順は同じである。
操作方法 |
マイクロソフトのダウンロード・サイトからツールをダウンロードする
インストール用起動フロッピーの作成ツールは、Windows XP Professional用とHome Edition用のそれぞれを次のサイトからダウンロードできる。オリジナルのWindows XPのCD-ROM用と、Service Pack 1/Service Pack 1a/Service Pack 2を統合したイメージ用の計4種類があるので、注意していただきたい。間違ったものをダウンロードすると、CD-ROM(CD-R)を認識する段階でエラーとなり、インストール作業を続けることができなくなる。
オリジナル(SP未適用)のWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ |
Windows XP Home Edition用起動ディスク・イメージ(4518Kbytes) |
Windows XP Professional用起動ディスク・イメージ(4525Kbytes) |
SP1適用済みWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ |
Windows XP Home Edition with SP1用起動ディスク・イメージ (4428Kbytes) |
Windows XP Professional with SP1用起動ディスク・イメージ (4429Kbytes) |
SP1a適用済みWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ |
Windows XP Home Edition with SP1用起動ディスク・イメージ (4422Kbytes) |
Windows XP Professional with SP1用起動ディスク・イメージ (4421Kbytes) |
SP2適用済みWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ |
Windows XP Home Edition with SP2用起動ディスク・イメージ (4630Kbytes) |
Windows XP Professional with SP2用起動ディスク・イメージ (4626Kbytes) |
ダウンロードされるイメージは、自己実行可能なイメージであり、ダウンロードが完了したら、そのファイルをエクスプローラから実行すればよい。すると使用許諾の確認画面が表示され、これに合意すると、コマンド・プロンプトが表示され、フロッピーへのデータのコピーが開始される。Windows 2000では、4枚の高密度フロッピー・ディスク(1.44Mbytes)ですべてを収録できたのだが、Windows XPでは、Professional/Home Editionの双方とも、フロッピーが6枚必要である。この作業を開始する前に、フォーマット済みの空きフロッピー6枚を手元に用意しておく必要がある。
ディスクの作成が完了したら、1枚目のフロッピーとWindows XPのCDをドライブに挿入し、システムを再起動するとインストール作業が始まる。
Windows XPのインストール用起動フロッピーの作成 |
マイクロソフトのサイトからダウンロードしたパッケージを実行すると、使用許諾画面が表示された後、コマンド・プロントが起動されてフロッピーへのデータ転送処理が開始される。このツールを実行する前に、フォーマット済みの空きフロッピー6枚を用意しておく必要がある。 |
関連記事(Windows Server Insider) | ||
Insider's Eye―Windows XP SP2の展開に失敗しないために | ||
運用:ネットワーク管理者のためのWindows XP SP2レビュー | ||
Windows TIPS:CD-ROMブートを有効にするには | ||
Windows TIPS:Windows 2000のインストール用起動フロッピーを作成するには | ||
Insider's Eye―Windows XP Service Pack 1 日本語版が公開 | ||
関連リンク | ||
「Windows XP のインストール用起動ディスクを入手するには」(マイクロソフト・サポート技術情報) | ||
この記事と関連性の高い別の記事
- Windows 2000のインストール用起動フロッピーを作成するには(TIPS)
- Windows 2000のインストールとService Packの適用を一度に行う方法(1)(TIPS)
- CD-ROMドライブの自動実行機能を有効/無効にする方法(Windows 2000の場合)(TIPS)
- 仮想CD-ROMイメージをマウントする(vcdrom.sys編)(TIPS)
- Windows XPでMS-DOSの起動フロッピーを作成する(TIPS)
このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
更新履歴 | |
|
「Windows TIPS」 |
- Azure Web Appsの中を「コンソール」や「シェル」でのぞいてみる (2017/7/27)
AzureのWeb Appsはどのような仕組みで動いているのか、オンプレミスのWindows OSと何が違うのか、などをちょっと探訪してみよう - Azure Storage ExplorerでStorageを手軽に操作する (2017/7/24)
エクスプローラのような感覚でAzure Storageにアクセスできる無償ツール「Azure Storage Explorer」。いざというときに使えるよう、事前にセットアップしておこう - Win 10でキーボード配列が誤認識された場合の対処 (2017/7/21)
キーボード配列が異なる言語に誤認識された場合の対処方法を紹介。英語キーボードが日本語配列として認識された場合などは、正しいキー配列に設定し直そう - Azure Web AppsでWordPressをインストールしてみる (2017/7/20)
これまでのIaaSに続き、Azureの大きな特徴といえるPaaSサービス、Azure App Serviceを試してみた! まずはWordPressをインストールしてみる
|
|