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Windows XPのインストール用起動フロッピーを作成するには

解説をスキップして操作方法を読む


デジタルアドバンテージ
2001/12/21
2002/10/08 更新
2004/09/04 更新
対象OS
Windows XP Professional
Windows XP Home Edition
CD-ROMから起動できないマシンやCD-ROMを持たないマシンにWindows XPを新規インストールするには、起動用フロッピーが必要になる。
Windows 2000では、フロッピー作成用ツールがインストールCDに同梱されていたが、Windows XP用の起動用フロッピーはインストールCDには同梱されていないので、マイクロソフトのサイトからダウンロードしてくる必要がある。
起動用フロッピーには、オリジナルのWindows XP用とWindows XP SP1/SP1a/SP2用の計4種類がある。


解説

 最近では、アプリケーションはもとより、ハードウェアに付属するデバイス・ドライバなどもCD-ROMで配布されるようになった。いまやPCにとって、CD-ROMドライブは必要不可欠なデバイスになったといってよいだろう。またひと昔前までは、通常の読み書きはできても、CD-ROMからのブート(起動)に対応しないドライブなどもあったが、現在ではそのようなドライブはまず見なくなった。

 Windows XPのインストールCD-ROMはブート可能ディスクになっているので、これをCD-ROMドライブに挿入してシステムのスイッチをオンにすれば、CD-ROMからインストールに必要なセットアップ・プログラムが起動し、Windows XPのインストール処理が開始される(従来のWindows 2000環境などからWindows XPにアップグレードする場合には、以前の環境上でドライブにインストールCDを挿入してセットアップ・プログラムを実行する)。

 いま述べた通り、現在ではほとんどのPCがCD-ROMドライブから起動可能になっている。CDからの起動がうまくいかないようなら、システムのBIOSセットアップを実行して、CD-ROMドライブが起動可能な状態になっているかを確認しよう。あるいは、起動用デバイスの優先順位が低くなっているなら、CD-ROMドライブを最も優先順位が高い状態にして、再度CD-ROMからの起動を試みよう。ほとんどのケースでは、このBIOSの調整で起動に成功するはずだ。この詳細については「Windows TIPS:CD-ROMブートを有効にするには」を参照のこと。

 しかしそれでもCD-ROMから起動できない場合や、特別な事情でCD-ROMドライブが存在しないPCでWindows XPをインストールするにはどうすればよいだろうか? 従来のWindows 2000では、別稿の「Windows TIPS:Windows 2000のインストール用起動フロッピーを作成するには」で紹介した通り、Windows 2000のインストール用CD-ROMに起動用フロッピーを作成するためのツールが同梱されており、ここから起動用フロッピー・ディスクを作成できるようになっていた。

 Windows XPでも同様に、インストール用CD-ROMの中に起動用フロッピーの作成ツールが同梱されているかと思いきや、そのようなものは用意されていない。そのため、Windows XPのインストール用起動フロッピーの作成ツールを入手するには、マイクロソフトのサイトからイメージをダウンロードしてくる必要がある。

 この起動フロッピーを使ったインストール方法は、「Service Pack 統合済みWindows XP」をインストールするときにも利用できる。Windows XPのオリジナルのCD-ROMイメージに対して、Service Packで提供されるファイルをすべて統合したイメージを新たに作成し、これを使ってインストールを行うと、最初からService Packが適用された状態でインストールすることができる。これを「SP統合済みインストール」といい、後でService Packを当てる手間も不要だし、ディスクのフラグメントなども抑えられるというメリットがある。だがSP統合済みのイメージを作成してCD-Rに書き込むのは簡単だが、オリジナルのCD-ROMのように、ブータブル形式にするのは(不可能ではないが)簡単ではない。このような場合には、起動フロッピーを使ってシステムを起動して、インストール作業を行えばよい。なおWindows XPに関する情報やSP統合済みのCD-Rイメージを作成する具体的な方法については、別稿の「Insider's Eye―Windows XP Service Pack 1 日本語版が公開」などを参照していただきたい。この記事ではSP1の統合方法について記述しているが、SP2でも手順は同じである。


操作方法

マイクロソフトのダウンロード・サイトからツールをダウンロードする

 インストール用起動フロッピーの作成ツールは、Windows XP Professional用とHome Edition用のそれぞれを次のサイトからダウンロードできる。オリジナルのWindows XPのCD-ROM用と、Service Pack 1/Service Pack 1a/Service Pack 2を統合したイメージ用の計4種類があるので、注意していただきたい。間違ったものをダウンロードすると、CD-ROM(CD-R)を認識する段階でエラーとなり、インストール作業を続けることができなくなる。

オリジナル(SP未適用)のWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ
Windows XP Home Edition用起動ディスク・イメージ(4518Kbytes)
Windows XP Professional用起動ディスク・イメージ(4525Kbytes)
SP1適用済みWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ
Windows XP Home Edition with SP1用起動ディスク・イメージ (4428Kbytes)
Windows XP Professional with SP1用起動ディスク・イメージ (4429Kbytes)
SP1a適用済みWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ
Windows XP Home Edition with SP1用起動ディスク・イメージ (4422Kbytes)
Windows XP Professional with SP1用起動ディスク・イメージ (4421Kbytes)
SP2適用済みWindows XP日本語版用の起動ディスク・イメージ
Windows XP Home Edition with SP2用起動ディスク・イメージ (4630Kbytes)
Windows XP Professional with SP2用起動ディスク・イメージ (4626Kbytes)

 ダウンロードされるイメージは、自己実行可能なイメージであり、ダウンロードが完了したら、そのファイルをエクスプローラから実行すればよい。すると使用許諾の確認画面が表示され、これに合意すると、コマンド・プロンプトが表示され、フロッピーへのデータのコピーが開始される。Windows 2000では、4枚の高密度フロッピー・ディスク(1.44Mbytes)ですべてを収録できたのだが、Windows XPでは、Professional/Home Editionの双方とも、フロッピーが6枚必要である。この作業を開始する前に、フォーマット済みの空きフロッピー6枚を手元に用意しておく必要がある。

 ディスクの作成が完了したら、1枚目のフロッピーとWindows XPのCDをドライブに挿入し、システムを再起動するとインストール作業が始まる。End of Article

Windows XPのインストール用起動フロッピーの作成
マイクロソフトのサイトからダウンロードしたパッケージを実行すると、使用許諾画面が表示された後、コマンド・プロントが起動されてフロッピーへのデータ転送処理が開始される。このツールを実行する前に、フォーマット済みの空きフロッピー6枚を用意しておく必要がある。
 
関連記事(Windows Server Insider)
  Insider's Eye―Windows XP SP2の展開に失敗しないために
  運用:ネットワーク管理者のためのWindows XP SP2レビュー
  Windows TIPS:CD-ROMブートを有効にするには
  Windows TIPS:Windows 2000のインストール用起動フロッピーを作成するには
  Insider's Eye―Windows XP Service Pack 1 日本語版が公開
   
関連リンク
  Windows XP のインストール用起動ディスクを入手するには」(マイクロソフト・サポート技術情報)
     
更新履歴

【2002/10/05】 Windows XP Service Pack 1に関する情報を追加して修正しました。
【2004/09/04】 Windows XP Service Pack 2に関する情報を追加して修正しました。

 
「Windows TIPS」


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