Windows TIPS
[System Environment] |
IEのCookieをインポート/エクスポートする
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Webサーバは、Cookieと呼ばれる小さなデータをクライアント側で保存させ、次回のアクセス時にこの情報を送らせることで、どのユーザーからのアクセスかを識別できる。ネット通販サイトやコンテンツ・サイトは、この機能を使って簡易のユーザー認証を行っているところが多い。 |
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Cookieはコンピュータごとに作られるので、別のコンピュータからアクセスした場合は利用できない。この場合には、Cookieのインポート/エクスポート機能を使ってCookieをコピーすればよい。 |
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Webブラウザは、アクセスしたWebサーバからの依頼により、Cookieと呼ばれる小さな情報をローカルに保存しておくことで、次回からのサーバ・アクセスを容易にする機能を持っている。CookieにはCookieの名前、値、Cookieの有効期限、有効ドメイン/パスが記録される。いったんCookieが作成されると、以後ブラウザはアクセスするURLとCookieの「有効ドメイン/パス」が一致しているかどうかを検査し、一致していれば、Cookieのデータをサーバ側に暗黙的に送信する。例えばネット通販サイトでは、このCookieのしくみを使ってアクセスしてきたユーザーを識別し、すでに登録されている送付先情報や課金情報などを自動的に利用できるようにしている。あるいはアクセスにユーザー認証が必要なコンテンツ・サイトは、Cookieを使って登録ユーザーかどうかを識別している。つまりCookieがあれば、アクセスするたびにユーザー名やパスワードを入力しなくても、登録ユーザーであることを識別してくれるわけだ。
IEのCookieデータは、Windowsディレクトリの下にある各ユーザーのプロファイルフォルダの下に「Cookie」という名前のディレクトリが作成され(%USERPROFILE%\Cookies)、この内部にCookieのデータが格納されるようになっている。
便利なCookieだが、Cookieはコンピュータごとに作成されるので、別のコンピュータからWebサイトにアクセスしたり、新しくインストールしたコンピュータからアクセスしたりするときにはCookieは用意されておらず、あらためてログオンしてそのコンピュータにCookieを作成しなければならない。このようなサイトが多数あるときには、別のコンピュータにあるCookieを一括してコピーしたいと思うだろう。
前出のフォルダにあるファイルを、別のコンピュータの対応するフォルダにコピーしてもよいのだが、IEには標準でCookieをエクスポート/インポートする機能が用意されている。この機能を使えば、Cookieを簡単に別のコンピュータにコピーできる。
これには、Cookieをコピーしたいユーザーでログオンして、IEの[ファイル]-[インポートおよびエクスポート]メニューを実行する。そして次の画面でインポートかエクスポートかを選択する。
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[インポート/エクスポート ウィザード] |
ここからCookieのインポート/エクスポートを実行できる。 |
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別のコンピュータでエクスポートしたCookieのデータをこのコンピュータにコピーするときに選択する。 |
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このコンピュータのCookieを別のコンピュータにコピーするときに選択する。 |
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インポート/エクスポートのいずれかを選択して[次へ]をクリックする。するとファイル選択用のダイアログが表示されるので、Cookieファイルの読込先(インポート時)またはCookieファイルの出力先(エクスポート時)を指定する。
エクスポートを選択すると、そのコンピュータに記録されたCookieの情報が1つのテキスト・ファイル(cookie.txt)として出力される。デフォルトの出力先は%USERPROFILE%\My Documentsフォルダである。インポート時には、このファイルからCookieの情報を読み込む。
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