Windows 2000 Insider/PC Insider合同特別企画
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以下は、2001年7月2日にリリースされたWindows XP RC1英語版に付属する機能ガイドより、ベータ2からRC1へのバージョンアップで追加された新機能をまとめたものである。
表の見方: |
新機能/改良された機能 | 内容 | H | P | S |
エンド・ユーザー向け新機能 | ||||
Windowsドライバ・プロテクション | Windows XPと互換性がなく、インストール/ロードするととシステムがクラッシュしたり、ハングアップしたりするドライバのリストをデータベース化して保持しておき、プラグ・アンド・プレイによってドライバが組み込まれるときに、こうしたドライバが組み込めないことをユーザーに通知し、最新情報が取得できるWebページのURLなどをバルーン表示する。これらのイベントについては、システム・イベント・ログに記録される | ○ | ○ | ○ |
Windowsムービー・メーカーにおけるデジタル・ビデオ・サポート(デジタル・メディア) | IEEE 1394インターフェイスによって接続されたDVカメラやDVビデオ・デッキから、DVビデオを品質を劣化させることなくWindowsムービー・メーカーでキャプチャできるようにした機能 | ○ | ○ | × |
起動トラブル時の起動メニューの改良 | システムの起動時に何らかのトラブルが発生したときに表示される、キャラクタ・モードの起動メニュー画面を改良し、機能強化を図った。Windows XP Home Edition/Professional Editionではデフォルトでこの機能はオンに、Serverではオフになっている | ○ | ○ | ○ |
高速ネットワーク・ログオン(インターネット関連機能) | システムの起動時、ログオン時にネットワークを検出することなく、素早く処理を行う。元々はWindows XP Home Editionに組み込まれていた機能を、ローミング・ユーザー・プロファイルを使用してProfessionalにも搭載したもの。これによりProfessionalユーザーは、出張先などからRASダイヤルアップで会社のコンピュータにアクセスする場合でも、システムを素早く起動できるようになる | ○ | ○ | × |
RAS接続におけるユーザー・アカウントの共有(インターネット関連機能) | 1台のコンピュータを複数メンバで使用するとき(家族で1台のコンピュータを使用するときなど)に、ISPの接続アカウントを共有できるようにする機能。これにより、ISP接続用の1つのアカウントを複数のメンバで共有し、インターネットに接続できるようになる | ○ | ○ | ○ |
パスワードのリセット(セキュリティ) | パスワードのバックアップ/リストア・ウィザードにおいて、ユーザーのパスワードをリセットするためのバックアップ・ディスクを作成する機能が追加された。自分のパスワードを忘れてしまったユーザーは、このディスクを使用することで、管理者の手を煩わせることなく、自分のパスワードをリセットし、新しいパスワードを設定できるようになる | ○ | ○ | ○ |
Windows XPの概要を紹介するWindows Mediaツアーの追加 | コンピュータの初心者に対し、Windows XPの概要を音声とアニメーションで知らせるWindows Mediaツアーが追加された | ○ | ○ | × |
OSコア・テクノロジ・レベルの新機能 | ||||
IrCommモデム・ドライバのサポート | IrCOMM仮想シリアルポートを持つ旧式の携帯電話とPCを赤外線接続し、携帯電話をモデム代わりに使用可能にする機能 | ○ | ○ | ○ |
IT管理者向け新機能 | ||||
Pre-Shared Key(PSK)の自動配信 | L2TP/IPSecを使用するVPNにおいて、リモート・アクセス・クライアントに対し、自動的にPSK(Pre-Shared Key)を配信可能にする機能。これによりIT管理者は、L2TP/IP SecセッションでのIPSec認証時にPSKを要求するようにVPNサーバを設定することが可能になる | ○ | ○ | ○ |
TCP/IP設定のリセット(インターネット関連) | TCP/IPのデフォルト設定をリセット可能にする機能 | ○ | ○ | ○ |
プロダクト・アクティベーションのスクリプト機能 | WMI(Windows Management Instrumentation)スクリプトを作成することにより、複数のコンピュータに一括してプロダクト・アクティベーション処理を実行し、OSの展開を可能にする機能 | ○ | ○ | ○ |
開発者向け新機能 | ||||
ユーザー・トークンの取得API | 特定ユーザーのセキュリティ条件に応じて処理を行うアプリケーションが、現在のユーザー・トークンを取得できるようにするAPI(WTSQueryUserToken)が追加された。これにより開発者は、ユーザーの簡易切り替え機能によって複数ユーザーのプロセスが同時に実行されているときでも、特定ユーザーのセキュリティ・コンテキストに従った処理ができるようになる | ○ | ○ | ○ |
AF_NETBIOSのサポート中止(64bit版のみ) | AF_NETBIOSは64bit環境ではサポートされない。このため64bit対応アプリケーションは、AF_NETBIOSに代えてTCPまたはUDPを使用する必要がある。32bitアプリケーション向けには、互換性のためにAF_NETBIOSが維持されている | × | ○ | ○ |
リアルタイム・コミュニケーション・クライアントAPI | Session Initiation Protocol(SIP)によって、ネットワーク接続されたクライアント同士がリアルタイム・コミュニケーションできるようにするAPI群が追加された。これによりアプリケーションは、他のユーザーにインスタント・メッセージを送信したり、音声/画像による電子会議を行ったりできるようになる | ○ | ○ | ○ |
SOAP(Simple Object Access Protocol) | HTTPなどのネットワーク・プロトコルを使用して、ネットワークを介したリモート・オブジェクトのアクセスを可能にするSOAPクライアント機能が追加された | ○ | ○ | ○ |
仮想メモリ制限の緩和 | 従来は2Gbytesまでに制限されていた仮想メモリ空間を3Gbytesまでに拡張した。これにより、巨大なアプリケーションの実行性能を向上させることが可能になる | × | ○ | ○ |
OEM向けの新機能 | ||||
MS-DOS起動フロッピーの作成 | OEMベンダがフラッシュBIOSの書き換えを行うフロッピーを作成できるように、MS-DOS起動フロッピーを作成可能にした。ただしこれは、システムを診断したり、修復したりするためのものではない | ○ | ○ | ○ |
プレインストール環境におけるプロダクト認証の回避 | OEMベンダがWindows XPをプレインストールして出荷するPCについて、プレインストール直後の初期状態、およびシステム修復時にプロダクト認証を回避できるようにする機能。ただしこれが可能なのは、コンピュータが当該OEMの正しいBIOSコードを含む場合に限られる | ○ | ○ | ○ |
「Windows XPの正体」 |
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