以下は、Windows XPベータ2 日本語版に付属する機能ガイドより、Windows XPの新機能をまとめたものである。このベータ2に続き、2001年7月2日に英語版のRC1がリリースされた。ベータ2に対し、このRC1で追加された新機能については、「Windows XP RC1で追加された新機能」のページを参照されたい。
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新機能/改良された機能 |
内容 |
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224 |
MSAAドキュメント・サービスの強化(ユーザー補助機能) |
ユーザー補助機能を実装するためにWindows 2000で組み込まれたCOMベースのMSAA 2.0(Microsoft Active Accessibility)のテキスト/ドキュメント機能や、ダイナミックな通知機能などを強化した |
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225 |
Speech API 5(ユーザー補助機能) |
音声合成用APIであるSpeech API 5(SAPI 5)を搭載。アプリケーションからこのSAPI 5を利用して、音声の各種属性(レートやピッチ、ボリュームなど)を変更したり、他のSAPI互換の音声合成エンジンをSAPI 5を通して制御したりできるようになる |
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○ |
○ |
226 |
リンクIDの自動生成 |
Active Directoryディレクトリ内におけるオブジェクト間参照を管理するための属性において、属性が同一スキーマ中での前方リンク/後方リンクかどうかを特定するために使用するリンクIDを自動生成する。これにより、スキーマ中でのリンクIDがユニークであることが保証される |
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× |
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227 |
BITS(Background Intelligent Transfer Service) |
フォアグラウンドでのネットワーク・アクセスに重大な影響を及ぼすことなく、プライオリティの低いダウンロード処理をバックグラウンドで実行可能にする機能。開発者はこのBITS APIを利用して、HTTPプロトコルで、バックグラウンドでファイルをダウンロードするようなアプリケーションを作成できる。Windows UpdateはこのAPIを使用して実装されている |
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○ |
○ |
228 |
クラスタ・サーバ拡張 |
DeviceIOControl呼び出しを拡張し、指定のディスクがクラスタ・ディスクかどうかをアプリケーションから調査可能にした。これにより開発者/IT管理者は、クラスタ・サーバをより容易に管理できるようになる |
× |
× |
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229 |
リソース・スクリプティング・ホスト(クラスタ・サーバ) |
アプリケーションやサービスに対するリソースの健全性のモニタリング、新しいリソース・タイプの実装サポート、ランタイム・ホスティング環境の提供、既存のCOMオートメーション・サーバの再利用などの機能を提供し、クラスタリング・アプリケーションの処理を簡略化する |
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× |
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230 |
COMおよびシェアードDLLの隔離(Side-by-Sideコンポーネント共有) |
Windowsフォルダの直下に「WinSxS(Windows Side-by-Side)」という名前のフォルダを用意し、ここに同一DLLの異なるバージョンを格納して、各バージョンを前提に開発されたアプリケーションを安全に実行できるようにした。このような場合、従来は新しいDLLをインストールすると、古いDLLが上書きされてしまい、古いDLLを前提に開発されたアプリケーションが正しく実行できなくなるという問題があった(これは一般に「DLL Hell(DLL地獄)」と呼ばれている)。Windows XPでは、Side-by-Sideコンポーネント共有により、この問題を解消した |
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231 |
COM+サーバ・アプリケーションのWindows NTサービスとしての実行(COM+ 1.x拡張) |
COM+サーバ・アプリケーションをWindows NTサービスとして実装したり、逆にWindows NTサービスをCOM+サーバ・アプリケーションとして実装したりできるようにした。例えばCOM+サーバ・アプリケーションをWindows NTサービスとして実装することにより、コンポーネントのDLLをシステムの起動時にメモリにロードし、可用性を高めたり、セキュリティ・レベルを向上させたりできる |
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○ |
232 |
アプリケーションのパーティション(COM+ 1.x拡張) |
アプリケーション・パーティションをサポートし、同一のコンピュータに異なるバージョンのCOM+アプリケーションをインストールして設定可能にする機能。これにより、サーバ・アプリケーションの管理を効率化できる |
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○ |
233 |
アプリケーション・プロセス・ダンプ(COM+ 1.x拡張) |
プロセスを終了することなく、そのプロセスに関するすべての状態をダンプ可能にした。これによりASPの開発者は、アプリケーションの障害時に稼働状態のアプリケーションのプロセス・ダンプを取り、分析できるようになる |
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○ |
234 |
コンポーネントのエイリアシング(COM+ 1.x拡張) |
物理的には1つのコンポーネントをエイリアシングし、異なる複数のアプリケーションからこれを呼び出し可能にした。これにより、開発すべきプログラムのコード量を低減し、開発期間を短縮できるようになる |
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○ |
○ |
235 |
分離レベルの設定(COM+ 1.x拡張) |
COM+ 1.0では「高(High)」の分離レベルだけが許可されていたが、COM+ 1.xでは、任意の分離レベルを設定できるようになった。これにより開発者は、アプリケーションの多重化や性能、スケーラビリティを向上させることができる |
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236 |
メモリ不足に対するアクティベーション・ゲート(COM+ 1.x拡張) |
メモリ不足エラーを事前に検出するために、COM+ 1.xでは、実際にCOM+サーバ/オブジェクトのメモリを確保する前に、メモリのアクティベーションを行う。このとき、仮想メモリが一定のしきい値以下なら、アクティベーションに失敗する。メモリ不足による致命的なエラーを引き起こす前にメモリ不足を予知することで、アプリケーションの信頼性を向上させる |
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237 |
プロセスのリサイクリング(COM+ 1.x拡張) |
COM+ユーザー・インターフェイスまたはCOM+管理SDKを使用して、プロセスのリサイクリング設定を可能にした。これにより、プロセスの実行経過時間、メモリ使用量、呼び出しの個数、アクティベーション数などによって、プロセスのシャットダウンとリサイクリングを設定できるようになる |
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238 |
パブリック/プライベート・コンポーネント(COM+ 1.x拡張) |
コンポーネントをプライベートとして指定することで、同一アプリケーションの他のコンポーネントからのみ使用可能にする。これにより、そのコンポーネントは、アプリケーションの外部から呼び出されないことが保証されるようになる |
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○ |
239 |
ComCtrl Ver.6 |
Windows XPで使用される新しいコントロール・セット。スライダ・コントロールやツール・バーに加え、ボタンやスクロール・バーなどのプリミティブなコントロールもすべてこのコントロール・セットに包含されている。Windows 2000のComCtrl32ライブラリに相当するコントロール・セット |
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240 |
OpenHCIドライバのミニポート・ドライバ化 |
従来はモノリシック・ドライバだったOpenHCI(Host Controller Interface)ドライバを新しいミニポート・ドライバモデルに移行させた。これにより、USB 2.0など、新しいホスト・コントローラの追加が容易になる |
○ |
○ |
○ |
241 |
DirectShowにおけるアコースティック・エコー・キャンセレーション(デジタル・メディア) |
DicrectShowフィルタとして、アコースティック・エコー・キャンセレーション(AEC:Acoustic Echo Cancellation)が追加された。これにより、マルチ・ビデオ、オーディオ・カンファレンシング実行時の音声解像度と品質が向上する。ISVは、このDirectShow AECフィルタを使用して、ビデオ・カンファレンシング・アプリケーションを開発可能 |
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242 |
DirectShowの性能向上(デジタル・メディア) |
DirectShow APIの性能向上、メディア操作機能を強化した。オーディオ/ビデオ・ストリームの合成を始めとするノン・リニア編集サービスのDES(DirectShow Editing Services)、DVDサポート、DirectShowフィルタと比較すると大幅にAPIが簡略化されたDirectX Media Object(DMO)などが含まれる。これらを利用することで、ISVは独自のメディア・キャプチャ/編集アプリケーションを開発できる |
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○ |
○ |
243 |
DirectX 8オーディオ・サポート(デジタル・メディア) |
さまざまな機能強化を行ったDirectX 8が搭載された。これによりゲーム・デザイナやWeb開発者は、アプリケーションに多彩なサウンド効果を追加できる。具体的な機能強化ポイントは次のとおり。(1)DirectMusicとDirectSoundが統合され、DirectMusic側からWaveファイルをMIDIと同等に扱えるようになった。これにより、音楽データ(MIDI)と音声データ(Wave)の同期などを容易に行えるようになる。(2)DLS(Downloadable Sounds)シンセサイザから再生バッファにデータが送られる前に、サウンド/音楽データをエフェクト・チェインと呼ばれる処理に通し、さまざまな効果(エコーやコーラス、ディストーションなど)を施すことができるようになった。(3)オーディオ・スクリプトを作成して、音楽や音声再生をスクリプトから制御できるようになった。(4)DirectSoundを使用したキャプチャ機能において、アコースティック・エコー・キャンセレーション(AEC)がサポートされるようになった。なお、DirectSoundは32bit/64bit版の双方でサポートされるが、DirectMusicがサポートされるのは32bit版のみ |
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244 |
DirectX 8ゲーム・プラットフォーム(デジタル・メディア) |
DirectX 8 APIが標準搭載されたことで、Windows XPをプラットフォームとするゲーム開発が可能になった。具体的な機能は次のとおり。(1)インタラクティブなオーディオの配信とアプリケーション開発を容易にするサウンド機能、(2)新しいアーキテクチャを基盤としてDirectDrawとDirect3Dを統合することで、アプリケーション開発の簡易化と写真クオリティでのリアルタイム・パフォーマンスを可能にする、(3)さまざまなジャンル向けの入力デバイスをマッピングする標準APIを用意し、特定のデバイスに依存しないアプリケーション開発を可能にする、(4)ネットワーク・ゲームにおける堅牢性の向上、ボイス・カンファレンシングの性能向上、(5)アプリケーションのインストール/管理の簡易化 |
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○ |
245 |
Microsoft TVテクノロジ(デジタル・メディア) |
デジタル・テレビやDVDソリューションを開発する際のプラットフォームを提供する。具体的な機能は次のとおり。(1)デジタル/アナログ・テレビ・データを受信する各種コンポーネントのトポロジをサポートするフレームワークを定義するBroadcast Driver Architecture、(2)さまざまなネットワーク・タイプを横断的に、簡単かつ統一的な手順でチューニングを可能にするオブジェクト・セットの提供、(3)テレビやDVDアプリケーションから利用可能なスクリプティングAPIを提供するActiveXコントロールのビデオ・コントロール、(4)番組情報や番組予定、チューニング情報などを取得/設定するためのオブジェクト・モデルであるガイド・ストア。ただしこの機能を使用するには、テレビ受信デバイスが新しいBroadcast Driverアーキテクチャをサポートしている必要がある |
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○ |
246 |
ビデオ・ミキシング・レンダラ(デジタル・メディア) |
従来のオーバーレイ・ミキサを置き換え、高品質のビデオ再生を可能にするレンダラ。オーバーレイ・サーフェスが利用できない場合のソフトウェア的な補助、ウィンドウなしのレンダリング、ハードウェア・アルファ・ブレンディングなどのサポート、メディア再生機能の強化(ソース・カラーによるキーイング、ウィンドウ管理、オーバーレイ・サーフェス管理、マクロビジョン、フレームのステップ処理)のサポートなど |
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○ |
○ |
247 |
64bitドライバのインストール |
デバイス・ドライバのインストール用情報ファイルの.INFファイルにおいて、新しい「.NTIA64」エクステンションをサポート。INFファイル中でこのエクステンションが指定されると、64bitシステムに対してのみ、そのデバイス・ドライバがインストールされるようになる |
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○ |
○ |
248 |
ドライバのバージョン |
Windows 2000とWindows XP向けにそれぞれデバイス・ドライバを開発したときでも、単一のINFファイルを用意し、それによって各OSに対応したドライバが正しくインストールされるようにする機能。Windows XPでは、これを可能にするようにINFファイルが改良されている |
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249 |
イベント・トレースの強化 |
トレース用に登録されたGUID(Globally Unique Identifiers)のリストアップ、トレース・バッファのフラッシュ、トレーシング処理を続行したままのトレース・イベントの有効化/無効化を可能にするイベント・トレースAPIのサポート、Service Resources Record(SRV)やDistributed File Service(DFS)向けのイベント・トレース手段の提供などにより、パフォーマンス・データのコレクションや分析を強化する |
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○ |
250 |
ファイルの関連付けの改良 |
ファイル・タイプの上書きやアンインストールに関するISV向けのガイドラインの明確化、ファイル・タイプの自動ロールバック、ファイル・タイプの上書きに対するユーザー通知の改良(上書きされたファイル・タイプのファイルを最初に起動したときに通知)、COMベースの実行モデルの提供など |
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251 |
WIA標準のPTP 15740プロトコル・サポート(イメージ処理) |
デバイス・マネージャにおいて、WIA(Windows Image Acquisition)デバイス・ドライバをIHVがインストールできるようにする。またWIA標準のPTP 15740プロトコルをサポートすることにより、PTP 15740をサポートしているデジタルスチル・カメラならば、Windows用のデバイス・ドライバがなくても、PCに接続して、イメージ・データの転送を可能にする |
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252 |
IEEE 1394デバイス・サポート(イメージ処理) |
IEEE 1394インターフェイスを持つデジタル・スチル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、イメージ・スキャナなどをPCに接続し、イメージ・データを転送可能にする |
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○ |
253 |
64bitアプリケーション・サポート(IIS) |
IISでの64bitアプリケーション・サポートを追加した。これによりISPなど、大規模なWeb情報サービスを展開するユーザーは、32bitアプリケーションを必要に応じて64bitアプリケーションに移植することで、スケーラビリティを高められる |
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254 |
ExecuteURL(IIS) |
ターゲットURLへのリクエストを解釈し、ターゲットURLに制御を渡す以前に、リクエストの内容に応じた処理の実行を容易にする新しいISAPIエクステンション。このような場合、従来はリクエストのURLデータを自分自身で解釈、実行する必要があったが、ExecuteURLを利用すれば、リクエスト・エンティティの取得と操作が容易になる。これにより開発者は、リクエスト・チェインやカスタム証明書、カスタム認証、URLの隠蔽などが行えるようになる |
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255 |
孤立したワーカー・プロセス(IIS) |
IIS 6.0では、終了不能になったワーカ・プロセスを孤立したプロセスに設定できるアプリケーション・モードが追加された。ワーカ・プロセスが終了不能だと判断されると、通常はワーカ・プロセスの終了と再起動が実行されるが、孤立したプロセスとしてマークされている場合には、別のプロセスが起動される。このとき、デバッガを自動的に起動するように設定することも可能 |
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× |
○ |
256 |
ISAPIにおけるUnicodeサポート(IIS) |
IIS 6.0では、UTF-8エンコードのURLを含め、Unicodeサポートが追加され、サーバ変数としてUnicodeを使用したり、URL中に表記されたUnicodeデータを取得するための機能などが追加された |
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× |
○ |
257 |
VectorSend(IIS) |
従来は個別に処理していたバッファやファイル・ハンドルのリストを作成し、それらを一括してIISで処理することで、処理効率を向上させる機能。従来はクライアントへの送信処理が発生するたびにユーザー/カーネル・モードの遷移が発生していたが、これにより遷移を低減させることが可能になる |
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258 |
IPv6アドオンの改良と統合(インターネット) |
GetAddInfo、GetNameInfoをIPv6(RFC 2553)向けに改良、統合し、IPv6による長いIPアドレスをアプリケーションで取り扱い可能にした |
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259 |
IPv6サポート(インターネット) |
Windows XPでは、さまざまな開発者向けのIPv6サポートが追加された。具体的なサポート内容は次のとおり。(1)アプリケーション開発者向けのIPv6プロトコル・ドライバとユーティリティ、(2)IPv6対応のAPIセット、(3)IE、Telnet、FTP、RPCなどのキー・システム・コンポーネントのIPv6対応 |
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○ |
○ |
260 |
IPv6対応のRPCサポート(インターネット) |
IPv6によるRPC(Remote Procedure Call)サポートが追加された |
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○ |
261 |
IEEE 1394インターフェイスによるデバッグ |
従来からのCOMポートに加え、IEEE 1394インターフェイスを経由したカーネル・モード・デバッグを可能にした。これにより、レガシー・デバイスであるCOMポートを持たないPC上でもカーネル・デバッグが可能になる |
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○ |
262 |
ビュー・エクステンション(MMC) |
MMCスナップ・インにビュー・エクステンションと呼ばれる新しい拡張メカニズムを導入し、既存のスナップ・イン・ビューに加え、HTMLベースの新しいユーザー・インターフェイスを構築できるようにした。HTMLベースであることから、このユーザー・インターフェイスでは、スクリプティングやオブジェクト・モデル、イベントなどの機能を使用できる |
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○ |
263 |
インターネット・メッセージング(MSMQ) |
URLスタイルのフォーマット名(例えば「DIRECT=HTTP://sitename\msmq\queuename」など)によって、インターネット/イントラネット上に用意されたメッセージ・キューにメッセージを送信できるようにする機能(使用にはIISが必要)。これにより開発者は、MSMQポートを直接開いたり、管理したりしなくても、HTTPプロトコルでXML形式のメッセージを外部に送信することなどが可能になる |
× |
○ |
○ |
264 |
マルチ・フォーマット名(MSMQ) |
ダブルクォートで囲んだ内部に複数の宛先をカンマ区切りで列挙できるようにする機能。例えば
"DIRECT=OS:Machine\Queue,PUBLIC=<guid><guid>,DL=<guid><guid>"など。これにより開発者は、ターゲット・キューのセットに対して、同一のメッセージを送信できるようになる |
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265 |
リアルタイム・メッセージング・マルチキャスト(MSMQ) |
PGM IPマルチキャスト・プロトコルを使用した、IPマルチキャスト・グループに対するメッセージ配信のサポート。これにより開発者は、マルチキャストの機能を利用して、多数のメッセージ・キューに効率よくMSMQメッセージを配信できるようになる
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× |
○ |
○ |
266 |
OLEオートメーションの改良 |
64bit環境上でもOLEオートメーションを利用可能にした |
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267 |
ユニドライバ・プリンタ・ドライバの拡張(印刷処理) |
ユニドライバ・プリンタ・ドライバの拡張。具体的には、(1)HP PCL5e/PCL6のベクタ・サポート、(2)「擬似ベクタ」のサポート、(3)インクジェット・プリンタでのデュプレックス印刷サポート、(4)ミラーリング・サポート。これにより開発者は、より機能性と処理性能の高いプリンタ・ドライバを開発できる |
○ |
○ |
○ |
268 |
ユニドライバ・プリンタ・ドライバとレンダリング・プラグインのインターフェイス強化 |
ユニドライバ・プリンタ・ドライバとレンダリング・プラグイン(例えばPostScriptドライバなど)とのインターフェイスの機能性を強化し、印刷処理用のデータから、より汎用性の高いページ記述言語への変換などを可能にする。これにより開発者は、アプリケーションによらず、統一フォーマットでのドキュメントの保存機能などを実装できるようになる |
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○ |
○ |
269 |
古いRPCプロトコルの削除 |
Windows XPで使用しなくなったレガシー・プロトコルのRPC over NetBEUI、RPC over NBTCP(NBT)、RPC over NBIPX、RPC over SPX(64bit版のみ)、RPC over AppleTalk(64bit版のみ)を新しいTCPプロトコルに置き換えた。またRPC over IPXはUDPに置き換え、RPC over MSMQは削除された |
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○ |
270 |
ローミング・ユーザー・プロファイルにおけるアプリケーション・サポートの強化 |
アプリケーションやサービスによるレジストリ・アクセス機能を強化し、信頼性を向上させた |
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271 |
Internet Authentication Serverの設定用スクリプトAPI |
Internet Authentication Server(IAS)向けのプラットフォームSDKにより、認証サービスの設定をスクリプトによって可能にするAPIが利用できるようになる。これにより、開発者は、IASインフラストラクチャ上で付加価値の高いサービスを提供できるようになる |
× |
× |
○ |
272 |
クライアント認証の改善(SSL) |
SSL(Secure Sockets Layer)のセッション・キャッシュを複数のプロセスで共有可能にした。これにより、同一ユーザーからの再認証処理を低減し、アプリケーション・サーバの負荷を軽減する |
○ |
○ |
○ |
273 |
AES(Advanced Encryption Standard)対応(セキュリティ) |
(米国)国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)によって2000年10月に提唱された、DESに代わる次世代の新しい暗号化アルゴリズムAES(Rijndael)に対応した。開発者は、Cryptographic API(暗号化API)を通してAESの機能を使用可能 |
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○ |
○ |
274 |
ダイジェスト認証(セキュリティ) |
ダイジェスト・アクセス認証(Digest Access Authentication)は、インターネット・アプリケーションにおいて、従来の基本認証よりも安全性の高い認証方法を提供するプトロコル(IETF RFC 2617)。Windows XPでは、このダイジェスト・アクセス認証をActive Directoryに完全に統合し、Active Directoryをクレデンシャル・ストアとして使用するようになった。またDigest Security Support Provider(SSP)は、ダイジェスト認証をSimple Authentication and Security Layer(SASL)のメカニズムとして使用するインターフェイスを提供するようになった。このDigest/SASLは、他の認証プロトコルが適合しなかった場合に、LDAPサーバやクライアントによって使用される |
○ |
○ |
○ |
275 |
暗号化ファイル・システムのアプリケーション・サポートの強化(セキュリティ) |
暗号化ファイル・システム(EFS:Encrypted File System)のアプリケーション・サポートが強化され、暗号化メタデータを(これに対応した)アプリケーションでコピーしたりできるようになった |
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○ |
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276 |
H.323拡張(TAPI) |
H.323 Ver.2の機能が提供され、サードパーティがWindowsベースのメッセージング・サーバと通信可能なゲート・キーパー、ゲートウェイを開発できるようになった |
○ |
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○ |
277 |
MMC拡張(TAPI) |
TAPIサーバ向けのMMCが改良され、TAPIベースのアプリケーションによって管理された全ポート(PBXのポート・リストなど)を簡単に取得、効果的に表示できるようになった |
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○ |
278 |
ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ対応 |
ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP)の制御がWindows XPに統合された。具体的には(1)UPnPデバイスの発見と有効化、(2)UPnPデバイスの[スタート]メニュー−[マイ ネットワーク]での列挙、(3)[マイ ネットワーク]上のUPnPデバイス・アイコンからの各種デバイス設定が可能になった |
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○ |
○ |
279 |
UPnPデバイスのControl Point APIサポート |
UPnPデバイスの発見や制御、イベントの受信などを可能にするControl Point APIをサポート。開発者は、これを利用することで、UPnPデバイスの制御や、一連のシナリオに沿った複数UPnPデバイスの操作などを行えるようになる |
○ |
○ |
○ |
280 |
64bitアプリケーションのインストール・サポート(Windowsインストーラ) |
32bitコンポーネントと64bitコンポーネントの双方を含むインストール・パッケージを作成し、64bit環境向けに双方のコンポーネントを正しくインストール可能にする。32bitコンポーネントをインストールするときには、それらをWOW64サブシステムとともに登録する |
× |
○ |
○ |
281 |
Win32、CLRアセンブリのインストール・サポート(Windowsインストーラ) |
Windowsインストーラ向けのパッケージに、アプリケーション独自のアセンブリ(CLRコンポーネントとプログラムに関するリソースを集めてパッケージにしたもの)を含め、インストールできるようになった。これによりCLR(Common Language Runtime)対応ソフトウェアのインストールも可能になる |
× |
○ |
○ |
282 |
Windows Socketsの拡張(Windows Sockets) |
Windows Socket 2において、マイクロソフト独自の次の2つの拡張が行われた。(1)他のソケット・アプリケーションと接続を確立し、データ・ブロックを送信可能にするConnectEx関数、(2)ソケットを経由した効率的なメモリ/ファイルのデータ転送を可能にするTransmitPackets関数 |
○ |
○ |
○ |
283 |
SAN向けのダイレクト・パス(Windows Sockets) |
TCP/IPプロトコルを使用するWinSock(Windows Sockets)対応アプリケーションが、特別な変更の必要なくSAN(System Area Networks)による性能向上の恩恵を受けられるようにする機能。これは、ネイティブなSANサービス・プロバイダを通した場合のTCP/IPセマンティクスをエミュレートするWindows Socketsレイヤ・サービス・プロバイダによって構成されている |
× |
× |
○ |
284 |
WMIフィルタ |
WMIフィルタは、インベントリに基づくポリシーや、ターゲットに関連する他の情報を制御するために、グループ・ポリシー・オブジェクトによって使用される。例えばこのWMIフィルタを使用すれば、企業内の特定のコンピュータにだけアプリケーションをインストールするなどが可能になる |
× |
○ |
○ |
285 |
リモートからの日付/時間の設定(WMI) |
ヘッドレス・サーバ(キーボードやコンソールを持たないサーバ・システム)などにおいて、WebベースのWMIインターフェイスを通して、システムの日付/時間情報をリモートから設定可能にする |
○ |
○ |
○ |
286 |
CHKDSKの起動(WMIプロバイダ) |
必要に応じて、次回の起動時にローカル・ディスクに対するCHKDSKを実行できるようにする。これにより、WMIアプリケーションは、ディスクに不良が発見されたときに、次回の起動時にCHKDSKを起動するようにスケジュールできるようになる |
× |
○ |
○ |
287 |
ディスク・クォータ(WMIプロバイダ) |
WMIを通してディスク・クォータのモニタや設定を可能にする機能。ディスクに対するデフォルト・クォータ設定、各ディスクごと、ユーザーごとのディスク・クォータ設定が可能 |
× |
○ |
○ |
288 |
DFS共有(WMIプロバイダ) |
WMIを通してDFS(Distributed File System)共有の作成、設定、削除を可能にする機能。これにより開発者は、スクリプトによるDFSリンクの作成、モニタ、更新、DFSリンクへの新しいDFSフォルダの追加、DFSリンクからのDFSフォルダの削除、DFSレプリケートなどを制御できるようになる |
× |
○ |
○ |
289 |
DNSサーバ(WMIプロバイダ) |
DNSサーバをモニタし、設定するためのWMIクラスが提供される。これによりIT管理者や開発者は、Windows 2002 ServerベースのDNSサーバをモニタするためのスクリプトを作成できるようになる |
× |
× |
○ |
290 |
パフォーマンス・カウンタへのアクセス(WMIプロバイダ) |
WMIを通して、「システムモニタ」ツールから参照できるパフォーマンス・カウンタにアクセス可能にする機能。これにより例えば、開発者は、WMIクラスとして利用可能なパフォーマンス・カウンタを参照するアプリケーションやスクリプトなどを作成できるようになる |
× |
○ |
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291 |
ジョブ・オブジェクト(WMIプロバイダ) |
WMIを通してジョブ・オブジェクトの設定とモニタを可能にする機能。これにより開発者は、ジョブ・オブジェクトを設定/モニタするアプリケーションやスクリプトを開発可能になる |
× |
○ |
○ |
292 |
ネットワーク共有接続/セッションのモニタ(WMIプロバイダ) |
WMIを通して、現在ネットワークで共有されている接続やコネクションの状態をモニタ可能にする機能。これにより開発者は、その接続を開始したコンピュータを特定したり、接続を共有しているユーザー数を確認したりできるようになる |
× |
○ |
○ |
293 |
Pingの実行(WMIプロバイダ) |
WMIを通してpingコマンド(ICMPプロトコル)を起動し、結果をWMIデータとして受信可能にする機能 |
× |
○ |
○ |
294 |
印刷処理(WMIプロバイダ) |
WMIプロバイダの印刷用コンポーネントの機能強化。これによりIT管理者は、WMIを通してプリンタ・ポートを追加したり、ドライバを更新したり、プリンタ障害時の処理(オンライン/オフラインの制御、プリント・キューの削除など)を実行したりできるようになる |
× |
○ |
○ |
295 |
静的なIPルーティング情報(WMIプロバイダ) |
WMIを使用して、静的IPルーティング情報の作成、変更、削除を可能にする機能 |
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296 |
ターミナル・サーバ(WMIプロバイダ) |
WMIを通してターミナル・サーバの各種プロパティの設定や制御を可能にする機能。グループ・ポリシー・ベースのプロパティや、サーバによってオーバーライドされたプロパティについても、このWMIプロバイダを通して制御することができる |
× |
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