Tualatin
【テュアラティン】
最終更新日: 2002/05/20
インテルのx86プロセッサ「Pentium III」における3代目のプロセッサ・コアに名付けられた開発コード名。デスクトップPC向け、サーバ向け、ノートPC向けの3種類をラインアップする。サーバ向けとデスクトップPC向けについては、正式な発表がないものの、製品はすでに出荷が開始されている。ノートPC向けには、2001年7月31日に「モバイルPentium III-M」として正式に発表された。前世代のプロセッサ・コア「Coppermine(カッパーマイン)」と比べると、製造プロセスの微細化により、2倍の容量の2次キャッシュをコアと同じダイに統合して高速化すると同時に、低消費電力化も実現している。
Tualatinの基本的な仕様は以下のとおりである。
項目 | 内容 |
マイクロアーキテクチャ | P6マイクロアーキテクチャ |
コアのクロック周波数 | 866MHz〜1.40GHz |
FSBのクロック周波数 | 最大133MHz |
1次キャッシュ | 命令:16Kbytes/データ:16Kbytesの合計32Kbytesをコアに統合 |
2次キャッシュ | 512Kbytesをコアに統合(デスクトップPC向けは256Kbytesのみ有効) |
製造プロセス | 0.13μm |
トランジスタ数 | 約4400万個 |
SIMD命令 | MMX、ストリーミングSIMD拡張命令(Streaming SIMD Extension) |
Tualatinの主な仕様 |
Tualatinは、次第にCoppermineコアのPentium III/Celeronファミリ全体を置き換えていく予定である。モバイルPC向けは、前述のとおりTualatinコアのモバイルPentium III-Mが正式発表されている。またデスクトップPC向けについては、従来と同じPentium IIIブランドで、2次キャッシュ容量256KbytesのTualatinコア搭載製品の出荷が始まっている(1.13GHz版は、Coppermineコアと区別するため、Tualatinコアでは「1.13A GHz」と表記される)。さらにサーバ向けには、「Pentium III-S」というブランド名で2次キャッシュ容量512KbytesのTualatinコアの製品が出荷されている。
Tualatinのダイ 写真提供:Intel |
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関連用語
参考リンク
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■Intel Pentium IIIのホームページ
Intel Pentium IIIに関する情報が掲載されている
■Intel モバイルPentium IIIのホームページ
■[視点]新Pentium IIIのナゾに迫る(PC Insider)