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Coppermine

【カッパーマイン、コッパーマイン】

別名
カッパーマイン (Coppermine)
コッパーマイン (Coppermine)

最終更新日: 2001/07/19

 Intel製x86プロセッサであるPentium IIIのうち、2番目に登場したプロセッサ・コアの開発コード名。最初に搭載されたのは、1999年10月26日に発表されたPentium IIIおよびモバイルPentium IIIである。Pentium IIIの初代プロセッサ・コアであるKatmai(カトマイ)に比べると、製造プロセスを0.25μmから0.18μmに微細化することにより、2次キャッシュをコアと同じダイに統合し、高速化とパッケージの小型化を実現した。主な仕様は以下のとおり。

項目 内容
マイクロアーキテクチャ P6アーキテクチャ
コアのクロック周波数 533MHz〜1.13GHz
FSBのクロック周波数 100/133MHz
1次キャッシュ 命令:16Kbytes/データ:16Kbytesの合計32Kbytesをコアに統合
2次キャッシュ 256Kbytesをコアに統合
製造プロセス 0.18μm
トランジスタ数 2800万個
Coppermineの主な仕様

 Coppermineでは、2次キャッシュをコアに統合したことにより、Katmaiから大幅に性能が向上した。2次キャッシュの容量は、Katmaiに比べて512Kbytesから256Kbytesと半減したものの、その速度はKatmaiがコア・クロックの1/2だったのに対し、Coppermineではコアと同じクロックで駆動されるようになった。またCoppermineでは、ATC(Advanced Transfer Cache)と呼ばれる技術により、コアと2次キャッシュを256bitという幅広い内部バスで接続することで転送レートを高めている(Katmaiでは64bit)。こうした技術により、同じコア・クロック周波数でも実質的な性能はKatmaiより向上している。

 Coppermineは、デスクトップPC向けのPentium IIIやノートPC向けのモバイルPentium IIIのほか、サーバ/ワークステーション向けのPentium III Xeonの一部ラインアップにも採用された。またCoppermineの派生品として、2次キャッシュの半分を無効にして容量を128Kbytesに下げた開発コード名「Coppermine-128K」というコアも存在する。これはCeleronの3代目コアとして製品化されている。

 Coppermineの後には、Pentium IIIの3代目プロセッサ・コアとして開発コード名「Tualatin(テュアラティン)」が登場している。

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