Windows Whistler
【ウィンドウズ・ウィスラー】
Windows MeおよびWindows 2000の後継OSとして、マイクロソフトが開発を進めていたOSの開発コード名。正式な製品としては、クライアント向けのWindows XPは2001年11月に、サーバ向けのWindows Server 2003は2003年6月にそれぞれリリースされている。
Whistlerはフル32bit OSのWindows 2000をベースに開発された。このWhistlerの登場によって、長きにわたる16bit Windowsの歴史は終わりを迎えた(Windows 9xの改良版であるWindows Meには、一部16bitのコードが残されている)。
コンシューマ/クライアント用途向けWhistler OSには2つの製品がある。1つはWindows 2000 Professionalのバージョンアップとなるビジネス・クライアント向け製品「Windows XP Professional」で、もう1つはWindows Meの後継となるコンシューマ向け製品「Windows XP Home Edition」である。
サーバ用途向けには、Windows 2000 Serverの後継として、「Windows Server 2003(Web Edition/Standard Edition/Enterprise Edition/Datacenter Edition)」が用意されている。
Whistlerのさらに先のバージョンとして、開発コード名Blackcomb(ブラッコム)が予定されている。これは、Microsoft .NET frameworkの完全サポートなどを含む、より高機能/高性能なOSプラットフォームとして開発が進められていたが、最終的にはBlackcombの機能は段階的にWindows XPやWindows Server 2003に取り込まれ、独立した製品としてリリースされることはなくなったようである。ちなみにWhistlerとBlackcombは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に並び立つ2つの山の名前で、これらは北米トップクラスのスキー場としても著名である。
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