Pentium II Xeon
【ペンティアム・ツー・ジーオン】
Intel社が1998年6月に発表したサーバ、ワークステーション向けのx86アーキテクチャのマイクロプロセッサ。Pentium IIをベースに2次キャッシュのアクセス速度の向上(Pentium IIがCPUコアの1/2のクロック速度で動作しているのに対し、Pentium II XeonはCPUコアと同じクロック速度でアクセス可能)、最大8ウェイのマルチプロセッサのサポートなどの変更が行われている。動作クロックは400MHzと450MHzの2種類、それぞれに512Kbytes、1Mbytes、2Mbytesの2次キャッシュを搭載したモデルが用意されている。
パッケージは、Pentium IIと同様、S.E.Cカートリッジを採用するが、Pentium IIの約2倍の大きさとなっている。カートリッジ内部は、CPUコアと2次キャッシュメモリ、タグRAMのほかに、温度センサ(熱ダイオード)、PI ROM(Processor Information ROM)、Scratch EEPROMが内蔵されている。
温度センサは、カートリッジ内部の温度を監視し、冷却ファンの停止やヒートシンクの欠落などで生じたCPUコアの温度の上昇を早期に発見し、システムの停止が行えるような情報を提供する。また、PI ROM(Processor Information ROM)は、読み出し専用メモリで、プロセッサに関する仕様データなどがあらかじめ格納されている。Scratch EEPROMは、インテルからの出荷時には何も書き込まれておらず、システムメーカーなどが、このメモリにさまざまなデータを格納することが可能となっている。これらの情報は、System Management Busを通して得ることができる。
Pentium II Xeonの後継としては、Pentium IIIをベースに開発されたPentium III Xeonという製品がすでに登場している。
Pentium II Xeon 写真提供:Intel |
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