カルビー、国内最長級の距離を隔てたDRサイトを沖縄に構築

2006/11/30

 日本ヒューレット・パッカードは11月29日、カルビー向けに沖縄にディザスタリカバリ(DR)・サイトを構築し、同社の首都圏センターと沖縄サイト間1600kmを結ぶDRシステムを実現したと発表した。同システムは11月27日より稼働を開始している。

 カルビーでは事業継続性を強化するため、ITインフラストラクチャの災害対策に取り組み、首都圏災害時にもビジネスを継続できるようDRサイトの構築を計画。同サイトの立地として、地震が比較的少なく、首都圏と同時に被災する確率が低い沖縄を選択した。

 システムは、日本HP、ファーストライディングテクノロジー(FRT)、日本総研ソリューションズ(JRI-Sol)の3社を中心に、ITコンティンジェンシープランのコンサルティングからハード/ソフトの提供や機器移設までを一括して受注、災害対策プロジェクト発足後6カ月の短期構築を実現した。沖縄データセンターの運営はFRTが行い、首都圏センターの運営およびプロジェクト・マネジメントはJRI-Solが行う。

 DRシステムは、首都圏サイトと沖縄DRサイトのシステムをWANで接続、二地点間でリアルタイムにデータ複製を行うもので、両サイトに設置した「HP StorageWorks XP10000 ディスクアレイ」同士の筐体間ミラーリング機能がこれを実現している。また、両サイトのSANは遠隔FC接続を実現している。

 日本HPは今後、沖縄を利用した事業継続・災害対策ソリューションの採用を積極的に国内の企業に働き掛けていくとしている。

[関連リンク]
日本ヒューレット・パッカードの発表資料
ファーストライディングテクノロジーの発表資料
カルビー

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