米ボーランド、開発環境版ASP事業に着手

2000/11/23

 米インプライズコーポレーション(以下米ボーランド)は、米Bedouin社の買収を完了し、新規に部門を設置し事業展開を行うと発表した。同社では、今月14日に社名をインプライズからボーランド・ソフトウェア・コーポレーション(Borland Software Corporation)に変更する計画を発表したばかりだ(正式な名称変更は2001年初めに完了する予定)。

 同社では昨年より、ASPモデルを用いて開発技術を提供する事業戦略の計画があったという。今回の米Bedouin社の買収により、eサービスシステムの構築や提供に必要なスキル、人材を得たことになり、「DSP(Development Service Provider)サービス」を開始する。

 同社のいうDSPとは、具体的には、ASPモデルで開発設備やアプリケーション、サービスのホスティングを提供するもの。ASP業者が人事管理や経理のアプリケーションを提供するのに対し、DSPでは開発者を対象にアプリケーション開発の全ライフサイクルで、構築、配布、管理などのサービスを提供する。顧客はニーズに応じた開発環境のカスタマイズが実現できるという。同社では、開発者や中小規模のSI会社は管理コストの削減や迅速な市場投入を実現できるとしている。

 米ボーランドでは、DSPを行う部門として「Developer Service部門」を新たに設置し、旧Bedouin社の社員を配置して展開する予定だ。「JBuilder」などを取り扱うJava部門、アプリケーション開発を担当するEnterprise部門、「Delphi」などを取り扱うRADツール部門に加えて、同社にとっては4番目の部門となる。

 

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