オラクルとNEC、共同でLinux用クラスタリング環境を提供
2000/12/7
日本オラクルとNECは、Linux環境における大規模な高可用ソリューションの検証を完了し、提供することを発表した。同ソリューションは、日本オラクルが2001年4月に出荷する予定の「Oracle Parallel Server for Linux」と、NECの「CLUSTERPRO for Linux」を組み合わせたもの。従来のOracle 8iとCLUSTERPRO for Linuxのフェイルオーバー機能で構築していた環境をさらに発展させたものとなる。
Oracle Parallel Serverは、データベースの並列処理と負荷分散を実現するもので、4ノードクラスタをサポートする。UNIX版(Oracle Parallel Server)は1989年、Windows NT Server版(Oracle Parallel Server Option for Windows NT)は1997年7月から出荷されていたが、Linux対応版は今回初めての出荷となる。
Oracle Parallel Serverを用いることで、クラスタ上のサーバで障害が発生しても、そのまま別のサーバにログインしてデータベースアプリケーションを実行し続けることが可能になる。また、障害が発生したサーバで実行していた不完全な処理は、正常なサーバが自動的にロールバックを行って復旧する。
CLUSTERPRO for LinuxはNECが提供するクラスタミドルウェアで、OSレベルでのフェイルオーバー機能やIPロードバランシングを実現する。フェイルオーバークラスタでは最大16台、ロードバランシングクラスタとしては最大128台のサーバをサポートする。今回の両社の協業では「Oracle Internet Application Server 8i」と連携したロードバランシング機能により、アプリケーションサーバの負荷を分散させる役割を果たす。
なお、今回の動作検証は
・ハードウェア
Express5800/120Le×2(NEC製PCサーバ)
CPU:PentiumIII-733MHz×2
メモリ:1GB
・OS
TurboLinux Data Server 6 for Oracle 8i
TurboLinux Server日本語版 6.1
Miracle Linux Standard Edition V1.0
以上の環境で行ったという。また、「iEXPO2000 −NEC NetBusiness Fair−」(2000年12月6〜8日)および「Oracle OpenWorld2000」(2000年12月14〜15日)で、同ソリューションの展示が行われる予定。
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