アイオナがCORBA ORBの最新版「Orbix 2000 v1.2」を出荷

2001/1/27

 日本アイオナテクノロジーは、同社のORB製品であるOrbixの最新版「Orbix 2000 v1.2」を1月29日から販売することを発表した。

  今回発表するOrbix 2000 v1.2の最大の特徴は、マイクロソフトの COMとの接続を実現する「COMet(コメット)」コンポーネントが実装されたことだ。また、Solaris8やHP-UXの64ビットOSを対応プラットフォームに加え、13種類にもおよぶマルチプラットフォーム対応を実現している。

 Java版では、大部分のプラットフォームでJDK1.2とJDK1.3の両方をサポート。豊富なプラットフォームへの対応と合わせ、システム統合に幅をもたせることに成功している。

 ところで、Orbix 2000はCORBA2.3.1標準に準拠し、CORBA ORBのマーケットでは世界No1のシェアを誇る製品(41.0%:IDC 2000年調査)である。大規模でミッションクリティカルな環境でのロードバランシング(負荷分散)や障害回復機能、トランザクションの制御機能、CORBA永続ストレージサービスによるデータベースへのインターフェイス機能をもち、金融、保険証券、テレコム、流通などの業界に豊富な導入実績を持っている。

 また、Orbix 2000は同社のアプリケーション・サーバ「IONA iPortal Application Server」を構成する中核製品でもある。CORBA ORBをベースにしたアプリケーション・サーバは、他にはSilverStream、Borland AppServerなどがあるが、これらの製品の特徴としてCORBAによるインターオペラビリティ―が注目されており、Webシステムと既存システムとの容易な連携や運用後のフレキシビリティが優位点とされる。

 「CORBAのブームは去ったように思われているが、実運用ベースでは非常にニーズが多くなっている」(日本アイオナテクノロジーズ 取締役 製品戦略担当 斎藤信也氏)といい、eビジネス時代のソリューションではCORBA ORBは重要なポジションに付いているといえよう。

(編集局 宮下知起)

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日本アイオナテクノロジーズ

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