米MSのTablet PC、コンパックらが支持表明

2001/3/28

 米マイクロソフトは、現地時間3月26日に開発中の「Microsoft Tablet PCプラットフォーム」を紹介し、パートナー企業を発表した。メーカーでは東芝ら5社、半導体ではIntelとTransmetaらの企業名が明らかにされた。

Tablet PCのプロトタイプ

 Tablet PCは、Windows XPをベースとした軽量のモバイル・コンピュータ。紙と同じ感覚で、ペンを用いてスクリーン上で入力できるのが特徴。機能は、ワイヤレス接続のほか、Windows XPの主な機能を備える予定だという。その他の特徴としては、x86アーキテクチャ、高解像度、低消費電力などがある。

 同製品は、ラップトップ型コンピュータの変形としてビジネス層をターゲットとする。同社Tablet PCのWorldwide marketing&Plannning担当ディレクターのLeland Rockoff氏は、「今後3〜5年のうちに、入力の形はペンを用いた手書き形式や音声形式が主流になる」と述べ、将来的にはコンピューティングの形が現在のように面倒なコマンド操作を覚えるのではなく“ナチュラル・コンピューティング(Natural Computing)”へ進化すると予測している。

 Tablet PCを搭載した製品は各社から2002年に発表の予定。

 PCメーカーでは台湾のAcer、米コンパック、富士通、ソニー、東芝の5社、CPUメーカーでは米インテル、米Transmetaの2社など、合計11社の参加表明企業がマイクロソフトより発表されている。「戦略的パートナーとして積極的に貢献したい」とする米コンパックでは、Windows XPのTablet PC版のリリースと合わせて製品を発表することを明らかにしている(日本での対応は未定)。

 この発表は、米カリフォルニア州で開催中の同社のカンファレンス「Windows Hardware and Engineering Conference(WinHEC)」で、同社会長兼Chief Software ArchitectのBill Gates氏により行われた。Gates氏は同時に、Windows XPのβ2の出荷も発表している。

[関連リンク]
米マイクロソフトの発表資料(英語)
米コンパックコンピュータの発表資料(英語)
東芝
ソニー
Acer
米マイクロソフト「Windows XP β2」の発表資料(英語)

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