サイボウズが、設計・利用の簡単なDB製品を発表
2001/4/21
Webグループウェア「サイボウズOffice」の開発・販売を行うサイボウズは4月20日、同社の新しい製品ラインとなる「サイボウズDBメーカー」のベータテスト開始を発表した。
「サイボウズDBメーカー」は、だれでもWeb上からデータベースの設計・編集ができる使いやすいデータベース実現を目標に開発された。ボタンとプルダウン式のメニューだけでデータベースの設計が行え、管理についてもWebブラウザ上で行えるようになっている。フィールド単位でのアクセス制御のほか、サイボウズOfficeのユーザー情報と連携することも可能。フィールドタイプには、数値、文字列、日付といった標準的なものから添付ファイルなども選択できる。また、テーブルのインポート/エクスポートについては、現状ではCSV形式のみの対応となっている。
同製品の特徴の1つとして、インターネットと連携したサポート機能があげられる。これまで、ユーザーからサポートにトラブルについての問い合わせがあった場合、その原因を調べるために、サポート担当者からユーザーに対してマシン環境や使用状況について逐一問い合わせ直すというオーバーヘッドが発生していたが、サイボウズDBメーカーではこれを自動化。DB管理画面からの操作でマシン環境の自動取得と問い合わせがスムーズに行えるようにしている。
同社ユーザーからは、サイボウズOfficeだけでは管理が難しい情報ソースに対して、比較的簡単に情報共有が行えるソリューションがほしいという要望があがっていた。そこで同製品では、資産管理/人事情報/製品仕様書/トラブル管理など、ナレッジ系のデータベースを簡単に作成し、チーム内で情報共有を行えることを目指しているという。
同社 最高執行責任者 青野慶久氏は、「『データベースは難しい』という偏見をなくし、とにかく簡単に使えるものを目指した」と、製品の使いやすさを特に強調している。実際、データベースの機能としては、RDBMSにあるようなテーブル同士の相関関係はなく、シンプルなカード型データベースである。データベースのテンプレートの提供などのサービスも合わせ、ユーザーに製品の使い方の積極的な提案を行っていくという。また今後は、開発パートナーやサービスパートナーの力を借りて、パッケージ製品の売り切りではなく、ユーザーにサービスやソリューションとして提供していくビジネススタイルへの移行を目指す。
製品価格について、まだ詳細は公表していないが、データベースの使用個数と期間に応じて料金体系が決定される。具体的には、50人クラスのユーザーが同製品をフルに1カ月使用した場合、サポート込みで2万円ほどになるという。データベースへの接続ユーザー数は無制限。4月23日よりWindows対応のベータ版の配布を開始し、それに続く形でUNIX対応版の配布を開始、製品版の発売は7月中旬を予定している。
サイボウズDBメーカーの動作画面。DBの一覧を表示したところ |
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サイボウズDBメーカー
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