BEAとNTTコムウェアが提携、WebLogicのシェア拡大なるか?
2001/5/16
「既存のITビジネスを変えていく」とNTTコムウェアの松尾社長 |
日本BEAシステムズとNTTコムウェアは5月15日、パートナーシップを提携し、共同で市場開拓を図ると発表した。
この提携は、BEAの製品力とNTTコムウェアの技術力を合わせて、eビジネス基盤構築を行っていくもの。BEAは、アプリケーションサーバ「BEA WebLogic Server」などeビジネスの基盤となるソフトウェア製品をもつ。一方のNTTコムウェアは、NTTを顧客にSI事業を行ってきた経緯があり、蓄積したノウハウや知識を持つ。提携により、BEAは営業担当や技術者の補完を図る。NTT以外の顧客ベースが少ないNTTコムウェアでは、新規顧客の開拓を狙うという。3年間で300億円の売上を目指す。
具体的には、NTTコムウェアから300名の技術者をWebLogic担当にあてる。営業では、100名がすでに研修を終えているという。これら400名の同社社員がBEAと協力して、WebLogicをベースに再利用可能なJavaコンポーネントを組み合わせたシステム構築を行う。「オープンで柔軟性のあるプラットフォーム上にJavaコンポーネントを載せることにより、信頼性・柔軟性・拡張性に富む低コストなシステムを短期で導入できる」とNTTコムウェア代表取締役社長 松尾勇二氏は述べる。これまでのNTTコムウェアの実績の半分のコスト、3分の1の開発期間を実現できる見通しという。
日本BEA イルグ社長 急成長を続けてきた要因は、「フォーカスとエネルギー」 |
「既存のITビジネスに革命派として乗り込む。日本のIT市場に大きな動きを起こしたい」とNTTコムウェアの松尾社長は意欲を語った。
日本BEAのギャレット・イルグ(Garrett Ilg)代表取締役社長は、「すでに市場はある」と自信を見せる。「eビジネス基盤構築の市場は、3カ月ごとに倍増している急成長の市場。すでに5年間で2000のプロジェクトを立ち上げてきたが、加速の傾向は、引き続き目ざましいものがある」と語り、今回の提携により市場への対応を迅速に行えるとした。
NTTコムウェアは、Javaベースのモバイル・エージェント技術の開発などJavaを用いた開発にも積極的で、2000年のJavaOneでデモンストレーションを行っている。米BEAシステムズはTP(トランザクション処理)モニターの「Tuxedo」、アプリケーション・サーバWebLogic製品群で成長を続けてきた。米国で5月14日に発表されたGigaグループの調査結果によれば、J2EE実装のアプリケーション・サーバ市場では2年連続で首位となり、35%のマーケット・シェアを持つ。
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日本BEA
NTTコムウェアの発表資料
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