高い成長が見込まれる中規模テープオートメーション
2001/5/18
IDC Japanは5月17日、国内のテープドライブ/テープオートメーション市場の2000年の出荷実績および2004年までの動向予測を発表した。
2000年のテープドライブとテープオートメーションを合計した出荷金額は、対前年比12.8%増の880億5300万円となった。このうち、テープドライブは1.4%増の320億9800万円、オートローダーとライブラリーを合わせたテープオートメーションは20.6%増の559億5500万円。
同社のレポートでは、テープオートメーションの比重が増加傾向にある理由を、サーバのディスク容量増加に伴いテープドライブ単体ではバックアップに対応できなくなってきていること、バックアップの自動化や管理コスト削減と分析している。同社では、テープオートメーション全体の市場は2004年まで11.3%という高い増加率で成長を続けると予測している。
なかでも成長が顕著なのは、LTO、DLT、8mm、AITで構成される中規模のオートメーションで、主にUNIXサーバやハイエンドのPCサーバのバックアップに使用されている。特にDLTは出荷金額で90%、出荷台数で82%のシェアを占めるという。同社では、NASやSANなどのストレージ環境でも中規模のオートメーションの需要が拡大すると見ており、中規模に限ったオートメーションの年間平均成長率を出荷金額で28%、出荷台数では32%との予測結果も出されている。
テープドライブに関しては、規格別のほかに記録容量別のドライブ単体の出荷台数が報告されている。2000年は20GB未満が59.3%、20〜39GBが39.7%、40〜99GBが1%、100GB以上が0.1%を占めているが、2001年は20GB未満は43.3%、続いて54.2%、1.7%で、100GB以上は0.8%と、大容量へのシフトが進むと予想している。
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