[ビジネスシヨウ2001開幕]盛りだくさんの携帯電話/PDA

2001/5/24

 社団法人日本経営協会および東京商工会議所が主催する「ビジネスシヨウ2001 TOKYO」が5月22日、東京ビッグサイトで開幕した。53回目となる今回は、「21世紀―ITが創るビジネスと生活」をテーマに、600の企業・団体が出展。

 会場は「ビジネスソリューションゾーン」「モバイル&ネットワークゾーン」「ソフト&情報サービスゾーン」「サプライ&パーツゾーン」「デジタルライフゾーン」の5つのゾーンで構成されている。中でも「モバイル&ネットワークゾーン」には多くの人が集まり、注目の高さが伺えた。なお、一般公開日は24日と25日となっている。

KDDI

写真1:Javaプログラムを起動中

 KDDIは、5月17日「ezplus」に名称が決まったばかり(「au、Javaサービス名は「ezplus」、Bluetooth搭載携帯も発売」) のJavaサービスのデモを行っていた。対応端末として日立製とカシオ製の2機種が展示され、日立製端末では実機によるゲームをはじめエンターテインメント系のデモを行っていた(写真1)。

 GPSを使った位置情報取得技術「gpsOne」を使ったサービスに対応した端末のモックアップも展示していた。これは秋に導入されるcdmaOne 1x向けのサービスの1つだ。

J-フォン

写真2:3Dポリゴンで作られた「うらら」が踊りまくるデモ

 J-フォンは、6月に開始予定のJavaサービスに対応した端末「J-SH07」によるデモを華々しく行っていた(写真2)。実際に触れることのできる端末の数も多く、多くの人がJavaプログラム(主にゲーム)に興じていた。

 ビジネスソリューションの展開として、ロータスのノーツ/ドミノのアプリケーション・ゲートウェイサーバ「Domino PhoneConnect」、日立ITのデータベースアクセスサーバ「ケータイサーバーfor Oracle/DB2」、ビービーシステムの「ExLook2000 for Exchange 2000 Server」が展示されている(いずれも、J-フォンだけの対応ではなく、iモード/EZwebにも対応)。

NTTドコモ

 NTTドコモは、FOMAの試験サービス開始を来週に控え、FOMAの展示が人気を集めていたものの、新たな製品展示などはほとんどなかった。唯一参考出品されていたのは、PDC/パケット通信対応CF型PHSであった。

DDIポケット

 DDIポケットは、先日発表したばかりの「AirH″」サービスを中心に展示を行っていた。TDKのAirH″用コンパクトフラッシュ型PHSが参考出展されていたほか、夏から秋にかけて投入予定の128kbpsパケットサービス向けPCカードなども展示していた(写真3、4)。

写真3:TDKのコンパクトフラッシュ型PHS 写真4:128kbpsパケットサービス向けPCカード

シャープ

写真5:MI-E1上のリバーシ(左)とPC上のエミュレータ上で動作するリバーシ
 シャープは、J-フォン向けのJava対応端末「J-SH07」やザウルス、厚さ16.6mmの新型メビウスを中心とした展示(写真5)。

 特にザウルス関連に力を入れており、「Zaurus用ソフト実行環境for PersonalJAVA」によるJavaアプリケーションのデモを行っていた。また、Javaプログラム開発の際の手助けとなるPC上のエミュレータのデモも行っていた。エミュレータの提供時期については未定。

 また、シャープが開発したコンパクトフラッシュ型のBluetoothアダプタ(参考出品)と、アクシスコミュニケーションズのBluetoothアクセスポイント「AXIS 9010」(参考出品)との間で通信を行なうデモも披露していた(写真6、7)。

写真6:アクシスコミュニケーションズのBluetoothアクセスポイント「AXIS 9010」(参考出品)。RADIUS、SNMPにも対応している 写真7:右がシャープが開発中のCF型Bluetoothアダプタ。左はPDC/パケット通信対応CF型PHS

[関連リンク]
ビジネスシヨウ2001 TOKYO

[関連記事]
[ビジネスシヨウ2000開幕]携帯・モバイルが主役(@ITNews)
携帯に特化したHDMLとは何だろう?(モバイル・コネクション)
Java搭載携帯、3社の仕様が出揃う (NewsInsight)

 

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)