[JavaOne開催]
安定性を高める機能を追加し、Java言語仕様を拡張
2001/6/8
米サン・マイクロシステムズ vice president and Sun Fellowのジェームス・ゴスリング氏(提供:米サン・マイクロシステムズ) |
Javaの開発者であるジェームス・ゴスリング(James Gosling)氏は、米国で開催中の「2001 JavaOne Developer
Conference」の基調講演で、Java言語仕様の拡張の予定について紹介した。
新たに追加される要素は「Assertion」と「Generic」であり、いずれもコンパイル時/実行時のチェックを強化し、プログラムミスによる不正動作を検出するのに役立つ。AssertionはもともとのJavaの構想には含まれていたものの、これまで実装されていなかったもの。現在ベータ配布中のJ2SE
1.4から導入される。Genericは現時点ではまだ詳細な仕様については検討中であり、導入はJ2SE 1.5以降となる。
どちらの機能もJCP(Java Community Process)に基づいてコミュニティでの検討を経て導入されるもので、どちらの機能もコミュニティからの強い要求によって追加が実現したものという。これらの機能追加はJava VM(Java Virtual Machine)に影響を与えることはないため、Java VMに関しては従来のものをそのまま利用することが可能。これらの機能を利用することにより、よりバグの少ない安定したコードを記述することが容易になると考えられる。
(渡邉利和)
[関連リンク]
米サン・マイクロシステムズの発表資料(英語)
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