XML対応とマルチプラットフォームを実現した「JBuilder 5」
2001/6/27
主要なアプリケーション・サーバなどにも対応した「Borland
JBuilder 5」
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6月26日、ボーランドはJava開発環境「Borland JBuilder」の最新版を発表した。7月12日より出荷を開始する。
冒頭であいさつを行った同社代表取締役社長安藤由男氏は、Javaの市場が拡大していることにより同社の売り上げが好調に伸びていることに触れた。「売り上げは久々の成長曲線を描いている。今年度の売り上げ目標は、当初の27億5000万円から30億円に上方修正した」と安藤社長。この数字は前年度比20%増となる。その成長の背景には「JBuilder」と先に発表したLinuxの開発環境「Kylix」などの開発環境も大きく貢献しているという。
同社がこの日に発表した「JBuilder 5.0」は8カ月ぶりのメジャーバージョンアップとなる。バージョン3.5よりWindows、Linux、Solarisの主要OSへ対応させているが、新バージョンではさらに、主要なアプリケーション・サーバとチーム開発環境へも対応させ、クロスプラットフォームを実現する製品となった。対応アプリケーション・サーバは同社のApp Server 4.1/4.5、BEAシステムズのWebLogic Server 4.5/6.0、IBMのWebSphere 3.5で、対応チーム開発環境はVisual SourceSafe、CVS、Rational ClearCaseなどがある。
Javaの機能としては、100%PureJavaに対応、JDK 1.3を搭載し、J2EE、J2MEもサポートする。Javaソースコードとビジュアル操作の連携を実現、開発環境外でのコード修正、コンパイルが可能となる。
今回のバージョンから、XMLへの対応機能が新たに加わった。XMLデータの作成、検査、操作、表現などを実現する機能を備えた。また、任意のXSLファイルを指定したXMLファイルの変換や表示も可能。
その他、Javaとの親和性が高いCORBA開発のサポートとして、CORBA ORB、VisiBroker for Java 4.5を搭載した。
「JBuilder 5」はEnterprise、Professional、Personalの3つのラインナップで提供される。各版の機能概要と価格は以下の通り。
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同社は新製品のプロモーションとして、「Visual Basic」など他の開発ツールのユーザーを対象とした「乗り換えキャンペーン」や、無償でのダウンロードサービス(Personal版のみ)を用意した。これは、Javaに興味がある他の言語のプログラマーや学生などの非Javaプログラマーの移行促進が狙いで、これまでのエンタープライズ分野に加え幅広い層をターゲットに販売し、シェア拡大を図るという。それに合わせ、トレーニング・コンサルテーション事業も強化するという。
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ボーランドの発表資料
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