米国で製造業でのRosettaNet利用が始まる
2001/7/14
Thursday, July 12, 2001, 9:57 AM ET. InternetWeek,
By Mitch Wagner
ハイテク業界のBtoBにおけるXMLの標準化団体、米RosettaNetは7月12日、メンバー企業が製造システムで同団体が策定した仕様の利用を開始すると発表した。
米モトローラ、米ナショナル・セミコンダクターなど半導体製造企業9社が、特定のロットの製造プロセスに関する情報のやり取りに、RosettaNetの策定した最新の標準(WIP PIP 3D8)を用いる。
この標準は、半導体を設計し販売するモトローラのような半導体企業と、アウトソーシングの形態で実際の製造を担う企業との間のやり取りを可能にするもの。WIP PIP 3D8は、個々の半導体のロットの状態に関する情報の提供に関する仕様を策定したものだ。
半導体製造企業 Chartered Semiconductorのworldwide business development副社長 Kevin Meyer氏は「1つのロットに関してやり取りする情報はたくさんある」という。同社はモトローラとの情報交換にWIP PIP 3D8を用いることになった。企業によりCIM(Computer Integrated Manufacture)システムは異なる。WIP PIP 3D8はこれらばらばらのシステムに共通のフォーマットを提供し、情報の共有を実現する。
RosettaNetはすでに47のPIPを策定している。これまで策定してきたPIPは、完成品に対しての発注など、サプライチェーンに関わるものが多い。「これらの標準は、バーコード化などすでに標準が存在する既存のビジネスプロセスの上に構築されており、メーカーが標準化のプロセスに関わることはなかった分野だ」と米RosettaNet CEO Jennifer Hamilton氏は説明する。同氏はさらに、半導体業界ではビジネスプロセスの標準化が遅れていることを指摘し、その理由を次のように述べている。「半導体メーカーは5〜10年前までは垂直に統合されていた。各社が製造過程のアウトソースを開始したのはその後のことで、そのために、アウトソーシングとともに発達した産業に比べ、半導体業界のビジネスプロセスの標準化が遅れているのだ」
[英文記事]
RosettaNet
Develops Key Manufacturing E-Biz Standard
[関連リンク]
ロゼッタネットジャパン
RosettaNetの発表資料
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