2000からXPへのアップグレードを勧めはじめたMS

2001/7/31
Friday, July 27, 2001, 1:46 PM ET. InternetWeek By Mitch Wagner

 米マイクロソフトは、Windows XPはコンシューマー向けのOSだと大々的にうたってきた。同社は今度は、エンタープライズ・ユーザーに対し、90日以内に出荷される同ソフトウェアをアップデートするよう勧めはじめた。

 Windows XPの特徴の1つに、安定性がある。マイクロソフトの最新のコンシューマ向けOSであるWindows MEは、Windows 98の不安定なコードをベースとしているのに対し、XPは安定性では優れているWindows 2000をベースとしている。この違いは、コンシューマにとっては大きい。だが、ビジネスユーザーはWindows 2000をあと2年は使うことができるはずだ。

 「Windows XPは、ビジネスでの利用を想定した機能を盛り込んでいる」と米マイクロソフト プラットフォームグループ バイス・プレジデント Jim Allchin氏は米国時間7月27日に行われたカンファレンス・コールで述べた。信頼性と安全性で、Windows 2000より優れているというのだ。パーソナル・ファイアウォール機能を内蔵したほか、リモート・デスクトップ・ソフトウェア機能により、遠隔からネットワークを介して管理者はユーザーのシステムを管理できる。IP接続からPCにアクセスし、ローカルで利用するデスクトップと同じビューを表示する機能もある。また、ワイヤレス・ネットワークのサポート、ビデオ・メッセージやボイス・メッセージといった機能も内蔵される予定だ。

 同ソフトウェアは当初の予定通り、10月25日にリリースの予定。同社ではプレビュー版のRC(リリース候補)2の提供を開始している。

 「10月25日のゴールに向けて準備万端だ」(Jim Allchin氏)。

[英文記事]
Microsoft Outlines Enterprise Windows XP Functionality

[関連リンク]
Windows XPの製品情報(英語)

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