インテル、新機能搭載のモバイル向けプロセッサを発表

2001/8/1

インテルのジョン・アントン代表取締役社長。手にしているのは0.13μプロセス技術で製造した300mmウエハーだが、このウエハーでの量産は2002年の予定
 インテルは7月31日、0.13μプロセス技術に基づいた5つの「モバイルPentium IIIプロセッサ−Mファミリ」を発表した。

 「モバイルPentium IIIプロセッサ−M」は、開発コードネーム「Tualatin」として知られていたCPU。最高1.13GHzの動作周波数版のほか、1.06GHz/1.00GHz/933MHz/866MHzの5タイプが用意されている。パッケージはマイクロFCPGAとFCBGA。0.13μプロセスで製造され、512KBのL2キャッシュを搭載する(従来のモバイルPentium IIIは256KB)。新たにデータ・プリフェッチ回路を搭載し、キャッシュメモリの利用効率を向上させている。また、FSB133MHzに対応している。

 同プロセッサは、「拡張版SpeedStepテクノロジ」を搭載し、通常時は1.4ボルト、バッテリ駆動時は1.15ボルトで動作し、バッテリ駆動時の平均消費電力は2ワット以下を実現した。さらに「Deeper Sleepモード」を新たに搭載し、従来のDeep Sleepモードよりも60%消費電力を軽減した。すでに「モバイルPentium IIIプロセッサ−M」の量産出荷が開始され、NEC、富士通、デル、日本IBMなどからモバイルPentium III−M搭載ノートPCが発表された。

 なお、インテルはFSB133MHzをサポートしたモバイル用チップセット「インテル830MPチップセット」も同時に発表を行った。

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インテルの発表資料
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デルコンピュータの発表資料
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