サン、ストレージ管理ソフトウェアを発表

2001/8/17

 サン・マイクロシステムズは8月16日、SANをはじめとしたストレージ管理ソフトウェアの新製品「Sun QFS 3.5」「Sun SAM-FS 3.5」を発表した。

 「Sun QFS 3.5」は、Solaris OS上で動作する高速ファイルシステム。オープン・ストレージAPIにより異機種混合のSAN環境をサポート、複数のシステムから目的のファイルシステムに直接アクセスすることが可能。パフォーマンスに関しては、ディスクに対して複数のハードウェアチャネルを最適化するため、I/Oが向上し高速化と拡張性を実現するという。

 「Sun SAM-FS 3.5」は、ファイルサーバ構築と自動バックアップ機能を持つ64ビットのソフトウェア製品。作業中のデータに関しては、継続的に自動バックアップを行い、媒体の障害に備えて最高で4つまでのコピーを作成する。アーカイブされたデータに関しては、複数のサーバ上に複製して保護する。また、障害時の復旧に関しても迅速に行える機能を備えたという。

 両製品は、今年2月に同社が買収を発表した、大手ストレージ・ソフトウェア・ベンダの米LSCの製品がベースとなっている。

 価格は、「Sun QFS 3.5」が225万5000円から、「Sun SAM-FS 3.5」が453万円から。出荷は両製品ともに8月下旬の予定。

 同社は日立製作所および日立データシステムズと大規模ストレージ分野で提携を発表しており(「サン、日立のハイエンド・ストレージ提供へ」参照)、今後、成長の見込まれるストレージ分野に注力するとしている。

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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