サン、日立のハイエンド・ストレージ提供へ

2001/8/10

 米サン・マイクロシステムズと日立製作所および同社の100%子会社の日立データシステムズ(HDS)は米国時間8月8日、ストレージ製品の販売などに関して契約を結んだと発表した。これにより、サンから日立のハイエンド・ストレージ製品が提供されることになる。

 3社の発表によれば、サンは、日立のハイエンド向けストレージ製品「SANRISE2000」をベースとした新しい「Sun StorEdge 9900」を販売する。日本での新製品の名称は「Sun SANRISE 2000E」シリーズとなる予定。また、同製品の「SunPlex」および「Sun Cluster」環境での使用を保証する。ただし、既存のミッドレンジ向けストレージ製品「Sun StorEdge T3」の販売も継続して行う。

 製品の提供にあたり、今後、両社のストレージ管理ソフトウェアの相互販売契約を強化する。また、新規開発については協力体制をとる。サービス、サポート体制としては、ミッション・クリティカル・サポートセンターを全世界に設置し、両社のエンジニアを常駐させることなどを発表している。

 米サン 社長兼COO エド・ザンダー(Ed Zander)氏は、同社がサーバ分野においてトップのベンダーに成長したことに触れて、「サンのビジネス・フォーカスは市場ニーズに応えること。今回の契約により、ストレージ分野において、優れた製品、サービスの提供力が強化され、市場のニーズへのより的確な対応が可能となった」とコメントしている。

 矢野経済研究所が8月8日に発表した、日本における「オープン系外付け型ストレージの出荷状況調査結果」によれば、2001年度SAN/DAS系ストレージ総出荷金額において、日立のシェアは24.8%で首位となっている。

[関連リンク]
サン・マイクロシステムズの発表資料
日立製作所の発表資料
HDSの発表資料(英語)
矢野経済研究所の発表資料

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