ペレグリン、RosettaNetでビジネスプロセス改善

2001/11/16

 ペレグリン システムズは11月15日、サプライチェーンやeマーケットプレイスの接続・統合化ソリューションを提供するロゼッタネット・プラットフォーム製品「Peregrine B2B Integration」を、同日より出荷開始すると発表した。

B2B Integrationの4つのモジュールの関係図

 Peregrine B2B Integrationは、インターネット上で複数企業間のアプリケーション統合を迅速に実現し、企業をまたがるビジネス・プロセスの統合を行い、協業関係の強化とサプライチェーン全体の一貫管理を可能にする製品。

 同製品では、企業間のビジネスプロセスをパブリックプロセス、個々の企業内部のビジネスプロセスをプライベートプロセスと分けて取り扱う。これを同製品のコアコンポーネント「アライアンスマネージャ」のGUI画面からドラッグ&ドロップで操作することができ、統合的なビジネスプロセスデザインが行える。また、モデル化されたサプライチェーンをリアルタイムで監視・分析できるため、トランザクション量の増減やビジネス環境の変化に合わせて、最適なビジネスプロセスに改善する場合にも利用できる。

 このほか、個々の業界のビジネスモデルに対応したテンプレートを提供し、素早い企業間プロセスの運用開始を実現する「プロセスパック」、企業内のバックオフィスシステムやミドルウェアとの統合・データ交換を行う「インテグレーションアダプタ」、XMLやRosettaNet、EDI、Webブラウザ、FTPやSMTPなど取引先企業やeマーケットプレイスとの接続のための多彩な手段を提供する「パートナーチャネル」という4つのコンポーネントからなる。また、同製品はRosettaNetで公開された「RosettaNetインプリメンテーションフレームワーク」に準拠、すべてのPIPをサポートしている。

ペレグリン システムズ 代表取締役社長 福井眞氏

 ペレグリン システムズの福井眞代表取締役社長は、「今回発表したB2B Integrationは、もともとは米Peregrine Systemsが5月に買収を完了した米Extricity社のもので、この会社の持っている技術をペレグリンのビジョンである“フリクションレスビジネス”に統合した製品。これにより、企業は個別のポイントソリューションではなく、全体的なビジョンを手にできる。また、BtoBインターネットコマースやサプライチェーン管理関連の市場は非常に伸びており、特にアジアの伸びは著しく、日本や台湾はその牽引車として期待されるマーケット。そこに製品を投入するできる意義は大きい。販売開始後、1年間で10億円の売り上げを見込み、30サイトぐらいに導入していこうと考えている」と語った。

 動作環境はWindows NT、Sun Solarisで、最低価格は850万円から。住商エレクトロニクス、コンパックコンピュータ、沖電気工業から販売される。

(編集局 鈴木崇)

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ペレグリン システムズ

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