シスコ、電子メール/音声/FAXのデータを一元管理するソリューション

2001/12/7

 シスコシステムズは12月6日、マイクロソフトのExchange 2000をベースにした音声/メッセージング統合システム「Cisco Unity」を発表した。同システムを導入することで、電子メール/ボイス・メッセージ/FAXなどの異なるメディアのデータを一元管理し、PCや電話(含む、携帯電話)などのさまざまなデバイスから容易に参照することが可能となる。

 同システムは、中核となるCisco Unityサーバと、データの一元管理を行うソフトウェアで構成される。シスコが推進する音声/データ統合環境のCisco AVVIDに準拠し、IPテレフォニ機能を提供する「Cisco CallManager」が導入されている環境に、Microsoft Exchange 2000 ServerとCisco Unityを統合することで、電子メール/ボイス・メッセージ/FAXなどの異なるメディアのデータを、すべてExchange 2000上で管理することが可能になる。

 仕組みとしては、IPフォンに向けられて送られたボイス・メッセージを、1度Cisco Unityサーバを通過させてExchange 2000にストアすることで、Exchange上のデータの1つとして取り扱うというものだ。あとは、Outlookなどのメール・クライアントを使用すれば、ボイス・メッセージをPC上で音声のストリーム・データとして再生することも可能。また、このメッセージを添付ファイルとして別の人物に対して転送することも容易だ。オプションの文章読み上げ機能であるText-to-Speechを利用すれば、こんどは逆に、電話などから電子メールなどの文字メッセージの内容を知ることもできる。

 これらの管理情報は、Windows 2000 ServerのActive Directory上で一元化されているため、大規模環境でも管理が容易となっている。Cisco Unityの日本市場向けの出荷は、2002年の第1四半期を予定している。

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シスコシステムズ

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