ネットワークストレージ市場は不況知らず、成長率50%を維持
2001/12/12
IT関連の調査会社IDC Japanは12月10日、国内のネットワークストレージ市場の動向と今度の予測を発表した。その報告によれば、2001年における市場出荷額は対前年度比で182.7%増の927億円。今後2005年まで年平均50.7%成長していくと見ている。
同社の調査によると、2001年のネットワークストレージ市場の出荷金額は、SAN(Storage Area Network)のディスクシステムが663億7000万円、NAS(Network Attached Storage)が264億500万円で、合計927億7500万円の見通しとなり、前年度比で182.7%増となる模様だ。ストレージシステム全体の出荷金額に占めるネットワークストレージの比率は、2000年は7%だが、2001年には16%まで上昇するだろうという。
今後の動向として、ネットワークストレージ市場は年間平均50.7%で成長、2005年の出荷金額は4787億円に達し、DAS(Direct Attached Storage)の出荷金額を抜くと予測する。今後のSAN市場は、現在の単独ベンダ環境でのSAN構築から、マルチベンダ環境による構築が増加してくると、IDC Japanでは予測している。そこで重要になるのが、相互接続性の検証だという。一方のNASに関しては、現在1000万円以上のハイエンドNASが出荷金額の75%を占める見込みだが(2001年度)、今後は50万円以下のNASのエントリ向け機器も出荷実績を伸ばすだろうと予測している。
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