ルータ/スイッチを監視してダウンに備えるトリップワイヤ
2001/12/21
トリップワイヤ・ジャパンは12月20日、ルータおよびスイッチでネットワークを監視する「Tripwire for Routers and Switches 1.1」を発表した。出荷は2002年1月より開始する。Tripwire for Routers and Switchesは、シスコシステムズ製のルータ/スイッチ製品の基本OSである「IOS」の構成ファイルの監視を行う。設定に変更が加えられた場合、検出し、電子メールで通知するほか、自動修復機能により復元も行う。管理者は最大1000台までのルーターやスイッチの管理を1台の管理コンソールで行える。
変更された場合の構成ファイルの比較が容易に行えることも特徴で、追加、変更、あるいは削除された部分を色をつけて表示する。また、変更の追跡記録を作成するレポート機能もあり、設定変更の責任所在を確認できる。
ルータ/スイッチ別、あるいはルール別に違反の閲覧ができる「バイオレーションマネージャ」(クリックで拡大) | ファイル差分表示画面で追加、変更、削除された部分がカラー表示される(クリックで拡大) |
同社が独自に調査を行ったところ、システムやネットワークのダウンタイムの原因の75%が管理者の設定ミスなどの悪意のないイベントという結果が得られた。通常、外部あるいは内部からの悪意ある行為により生じるダウンタイムについて取り上げられることが多く、故意ではない人的ミスによるシステムダウンに対処する製品は少ない。同社はDNI(データ・アンド・ネットワーク・インテグリティ)として、ネットワークインフラ自体の完全性を保証することをミッションとしており、あらゆるケースで起こりうるシステムダウンを防ぐとして同製品を開発したという。
対応ルータ/スイッチは現在、シスコシステムズの製品のみで、来年後半に発表予定の次バージョンでは他社製品もサポートする予定。
同製品の標準価格は98万円(初年度1年間保守・サポート料込み)で、管理コンソールと管理対象となるルータ/スイッチ数5ライセンスが含まれる。同社では2002年3月31日までをキャンペーン期間として、半額以下(48万円)で提供する。同製品の評価版は同社Webサイトより今月中に入手が可能。
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トリップワイヤの発表資料
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