通信事業者向けソリューションで日立とHPが提携

2002/1/22

 日立製作所と日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の2社は1月21日、通信事業者向けネットワーク・ソリューションの分野において業務提携を行うと発表した。

 提携内容は、日立が通信事業者向けネットワーク整備事業を行うにあたり、日本HPの通信事業者向けミドルウェア「hp opencall」を採用、ソリューションの提供を行っていく。日本HPは「hp opencall」の機能強化を行いつつ、日立はその上で動作する各種アプリケーションの開発を行う。通信事業者向けネットワーク構築ノウハウを持つ日立と、ミドルウェア技術を持つ日本HPとが協力することで、シナジー効果を出すのが狙いだ。

 「hp opencall」は、同社UNIXサーバ上で動作するミドルウェア製品であり、音声電話網およびIPネットワーク網も含めた各種付加価値サービスの開発/提供を行うことができる。近年、通信事業者の分野は低価格競争に入っており、各種のきめ細かいサービスを提供することで、いかに既存顧客をつなぎとめ、新たな収益源を確保が重要となっている。同ミドルウェアはそのための基盤となるものだ。

 両社は、今回発表したソリューション事業を2月1日より開始、2004年度末までに累計で350億円を上回る売り上げを目指すという。

[関連リンク]
日本HPの発表資料
日立製作所の発表資料

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