Linuxで業務アプリケーションを実現する提携

2002/2/6

 ミラクル・リナックスとエス・エス・ジェイ(SSJ)は2月5日、Linuxプラットフォームに業務パッケージを移植するなど、技術面で提携関係を結んだことを発表した。

 SSJは中堅企業向けに統合業務パッケージ「SuperStream-CORE」の開発および販売を行うパッケージ・ベンダ。同製品の導入実績は2363社以上で、国内の年商250〜500億円規模企業のERP市場では44.4%のシェアを誇る(矢野経済研究所調べ)。すでに、Windows NT、UNIXに対応しており、今回の提携によりLinuxにも対応するため、1製品で3つのプラットフォーム・サポートが実現する。

 Linuxへの対応について、SSJ 代表取締役社長 佐藤祐次氏は、Linuxを採用する企業の急増と、基幹業務でのLinux利用要望の高まりを挙げた。「中堅および大手企業では、基幹業務でのLinux採用に向け準備を進めている。ニーズがかなり高まってきたと感じている」(佐藤社長)。このような市場の変化とオラクルデータベースへの親和性などから、今回のミラクル・リナックスとの技術提携に至ったという。

 今回の提携による活動内容は以下の2点。

  • 「MIRACLE LINUX Standard Edition Ver.2.0」対応版のSuperStream-COREシリーズ 最新バージョンのリリース(2月25日予定)

  • 共同検証(Oracle 9i for Linux、Real Application Clusters(RAC))

 この他にも、今後の市場動向に応じ、活動内容を検討していくという。

 2月25日にリリース予定のSuperStream-CORE Linux対応版の価格は、300万円より(3ユーザー、最少構成)。同社では3年間で新規に250社以上の導入を見込む。

 ミラクル・リナックス 代表取締役社長 茂木正之氏は、「Linuxでアプリケーションを動かしたいという需要は確実にある。Linuxが商用領域でも使われることをアピールし、“Oracle 9iとLinuxはミラクル・リナックス”を定着させたい」と語った。

[関連リンク]
SSJの発表資料
ミラクル・リナックスの発表資料

[関連記事]
エンタープライズを意識したミラクル・リナックスの新OS (@ITNews)
ミラクル・リナックスがLinux技術者を育成 (@ITNews)
Linuxがエンタープライズで活用される日 (NewsInsight)
Linuxのエンタープライズ進出を盛り上げるイベントが開催 (@ITNews)
渋谷に現れたリーナス、日本の技術者らと懇談 (@ITNews)

 

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)