インテル、XScaleのコアを利用した新チップを発表

2002/2/28

 インテルは、インテル XScaleテクノロジを採用した新しいネットワーク・プロセッサ3製品のほか、ネットワーク・ストレージ機器に対応したI/Oプロセッサ1製品を発表した。

 今回発表した製品は、プロセッサコアとして同社が2月12日に発表したXScaleマイクロアーキテクチャを利用している。XScaleは、インテルがStrongARMの後継チップとして設計した、PDAや携帯などの組み込み用途向けプロセッサのこと。

 同社が発表したネットワーク・プロセッサは、10Gbpsのラインスピードをサポートし、コア・ネットワーク用の高速スイッチやルータに適した「IXP2800 ネットワーク・プロセッサ」、2.5Gbpsのライン・スピードをサポートし、ネットワークのエッジ機器に適した「IXP2400 ネットワーク・プロセッサ」、xDSLモデムやケーブルモデムなどの機器に適した「IXP425 ネットワーク・プロセッサ」の3製品。

 これらネットワーク・プロセッサ3製品は、インテリジェント・ネットワークの包括的なフレームワークとして同社が提唱している「インテル・インターネットエクスチェンジアーキテクチャ(IXA)」の基盤プロセッサという位置付けとなる。インテルでは、このプロセッサをサポートするソフトウェア、部品、設計などを支援するため、総額5億ドルを運用するインテルコミュニケーションファンドを利用して、すでに40社以上の企業に投資していることも明らかにした。

 ネットワークストレージ用の「IOP321 I/O プロセッサ」の特徴としては、チップを単体化したことで(シングルチップ化)、システムの基板占有面積を削減できること、PCI-Xバスをサポートしたことで、システム内のサーバとストレージ間のデータ転送の高速化などを実現したことが挙げられる。

 両製品の出荷時期だが、「IOP321」はすでに出荷を開始し、「IXP2800 ネットワーク・プロセッサ」は、第3四半期の出荷を予定している。

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