Pocket PCで自信を深めるMSの次なる取り組み
2002/3/13
マイクロソフトは3月12日、「Microsoft Pocket PC 2002ビジネスレビューセミナー」と題して、Pocket PC 2002戦略と、ハードウェアベンダ各社のエンタープライズ市場向けの取り組みについてプレゼンテーションを行った。
まず、米マイクロソフトのモビリティグループ ワールドワイドマーケティング統括ディレクターのビンセント・メンディロ(Vincent Mendillo)氏が、世界市場での取り組みについて語った。
「マイクロソフトは次世代のコンピューティングを実現するためのイニシアティブとして.NETを提供し、モバイルも重要なファクターの1つとして認識している。無線、有線を問わずPAN、LANそしてWANといった接続性に対しては投資を行っていく。ハードウェアベンダの参入障壁を取り除くため、多様なフォームファクターを提供する。その一環として、インテルやテキサス・インスツルメンツ(TI)と提携し、リファレンスデザインを発表した。そのほか、XML/SOAPやワイヤレス業界の標準についても積極的に投資を行い、市場全体が迅速に成長するようにする」と語った。
また、「Pocket PCの販売状況は良好で、2002年の上半期は、前年比41%の伸びを示している。また、この市場の活性化にはアクティブなコミュニティが必要であり、そのためにMicrosoft Mobile Solutions Partnersにはすでに5000社を超える企業が参加している。これはプラットフォームが進化するためのけん引力となるだろう」と、今後のモバイル市場の成長に大きなを期待を寄せた。
同セミナーにおいて、富士通は同日発表の新製品「Pocket LOOX」を紹介した。Pocket LOOXは、OSとしてPocket PC 2002 Softwareを採用し、CPUにインテルのPXA250アプリケーション・プロセッサを搭載。PXA250は、Xscaleアーキテクチャに基づく最新のCPU。Bluetoothによるワイヤレス通信機能も標準で搭載している。
富士通では、Pocket LOOXをワールドワイドで共通のプラットフォームとして提供する。中でも欧州では、GPRSユニットをオプションで用意し、携帯電話市場にも対応する。また、その他の地域でも最適なワイヤレスソリューションを提供する予定。出荷時期は2002年の第2四半期を予定している。
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Pocket LOOXのスペック |
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米インテル
米マイクロソフト
富士通の発表資料
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