サン、JavaをApacheオープンソースに解放
2002/3/29
Tuesday, March 26, 2002, 2:17 PM ET. InternetWeek
JavaOneカンファレンスの開幕を目前にした先週、米サン・マイクロシステムズはある「同意書」をひっそりと公開した。これによりデベロッパは、主要なJava仕様のオープンソースバージョンを構築しやすくなる。
JavaOneで発表した今回の方向転換は、サンと同社のJava Community Process(JCP)組織に対し、オープンソースのJavaプラットフォーム作成を働きかけてきたApache Software Foundationの話し合いを受けて実現した。
サンは、JCP経由でのJavaのオープンソース化に及び腰の対応をとってきたことで批判されてきた。JCPというサンのとったアプローチにより多くの企業がJavaプラットフォームの作成に参加できるようになったが、これはApacheグループなどのオープンソースライセンスの擁護者が求めたものには到底及ばなかった。
Apacheグループによると、サンは同社のすべてのJava仕様とテストスイートをオープンソースとして実装できるようにするライセンスの採用を「誓約」したという(既存および将来登場するJava仕様を含む)。
ApacheグループでJava Community Process担当の副会長を務めるJason Hunter氏は声明の中で、Apacheグループはサンが約束を果たすかどうか「厳重に監視」していくと、と述べている。
特別な目的を持って集まったオープンソースのApacheグループは、人気の高いApache Webサーバのほか、TomcatアプリケーションサーバやAnt開発ツールなど、Javaベースの各種実装製品をJakarta Projectによって世に送り出している。
Hunter氏によると、オープンソースデベロッパはJavaの仕様、テストキット、およびリファレンスインプリメンテーションをオープンソースに自由に実装する権利をサンによって認められたという。今回の同意ではさらに、Javaの仕様を公に作成することと、オープンソース団体、非営利団体、および学術団体に対してはコアのJavaテストキットを無償で自由に利用できるようにすることが定められている。
サンは当面、リリースされたばかりの同意書を介してこれらの変更を実施していくものと思われる。また、長期的には、Java Community Processへの参加にあたって企業が署名する協約の修正にも同意しているという。
[英文記事]
Sun Opens
Up Java To Open Source
[関連リンク]
サン・マイクロシステムズ
JCP
Apache
Software Foundationの発表資料
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