99.9999%を実現、通信事業者向けLinux

2002/4/10

 組み込みLinuxベンダの米モンタビスタソフトウェアは「MontaVista Linux Carrier Grade Edition 2.1」を発表した。IPや音声、光ネットワークなどの通信事業者の端末および交換機向けの製品で、99.9999%の信頼性を実現する“キャリアグレード”のLinuxという。

 新製品は、ミッションクリティカルな通信事業者のシステム環境に対応できるレベルの信頼性および可用性を特徴とする。同社の組み込みLinux技術をベースに、OSDLなどのLinuxの業界団体で策定された仕様を取り込んでカーネルやドライバなどを堅牢にし、さらにモニタリングなどの機能を追加した。具体的な機能としては、PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group) 2.12のホットスワップ、リアルタイム機能のプリエンプティブカーネル、リソースやイベント管理など。

 MontaVista Linux Carrier Grade Edition 2.1は6月までにインテル対応版がリリースされる予定。今後、インテル以外のCPUもサポートしていくという。

 通信分野のシステムはダウンタイムに対する要求が厳しく、企業のサポート体制に対する不安からLinuxはなかなか入り込めていない。同社では新製品で、標準ベースのオープンアーキテクチャとインテル製のCPUでの安価かつ信頼性の高いソリューションを実現できるとしている。

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モンタビスタの発表資料

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