インテル、Pentium 4 2.53GHzで「買い替え需要を促す」

2002/5/8

「Pentium 4」

 インテルは、クロック周波数2.53GHzの「Pentium 4」のプロセッサおよびチップセット「Intel 850E」を発表した。システムバスを従来の400MHzから533MHzへと高速化させ、ブロードバンド時代に適したユーザー環境を提供できるとしている。

 同社が発表した新プロセッサは、Pentium 4の2.53GHz版、2.4GHz版、および2.26GHz版の3製品。PCの売り上げ台数の頭打ちがささやかれているが、同社は新プロセッサを搭載したPCは「多くのユーザーに買い換え需要を促すのに十分な性能」を提供する、としている。例えば、新プロセッサのPentium 4 2.53GHz搭載PCと約3年前に標準的だったPentium III 500MHz搭載PCとを比較した場合、MP3への変換は約6倍、MPEG-4への変換は約5倍高速化するとしている。さらに、1年前の標準的PCであるPentium 4 1.7GHz搭載機と比較しても、MPEG-4への変換で約40%以上の性能向上を実現するという。

 インテルは、これらコンシューマ向けに加え、オフィスでも性能向上による環境の快適化をアピールしている。例えば、BAPCo WebMark 2001 Bベンチマークにおいて、Pentium III 500MHz搭載機とPentium 4 500MHz搭載機を比較した場合、インターネット性能で約5倍の性能改善が見られたという。

 新プロセッサを搭載したPCは、すでにデルコンピュータなどが発表している。

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インテルの発表資料

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