BREW 2.0はセキュリティ強化、GPS機能も拡張

2002/6/6

 米クアルコムは米国時間6月4日、カリフォルニア州サンディエゴで開催されている「BREW 2002 Developers Conference」において、携帯電話用アプリケーション開発プラットフォーム「BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)」の新バージョンとなる「BREW 2.0」を発表した。

 BREW 2.0では、セキュリティやワイヤレスWebアクセスなどの機能が強化されている。セキュリティについては、mコマース向けにSSLとHTTPSに対応。HTML/XHTML/cHTML対応ブラウザ用のコンポーネントを新たに用意した。また、ショート・メッセージング・システム(SMS)機能を有し、BREW対応ハンドセット上のアプリケーションとのメッセージの交換が可能。さらに、位置情報サービスを利用するアプリケーションの機能強化のため「gpsOne」の機能拡張も行っている。

 このほか、画像フォーマットとしてJPEGとCMXに対応し、ダブル・バッファリング、スプライトの利用も可能になり、表現力がアップした。開発者は、新しいメディア形式に対応したビューアを拡張機能として追加することもできるという。

 すでに、アプリケーション開発者が利用する開発キット「BREW 2.0 SDK」のプレリリース版もダウンロードができるようになっている(ただし英語版のみ)。

 同社では、2002年末から2003年の早い時期にかけてBREW 2.0クライアント・ソフトウエアが組み込まれた携帯電話機がキャリアから市場に投入されると見込んでいる。

[関連リンク]
米クアルコムの発表資料
「BREW 2.0 SDK」プレリリース版ダウンロード

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