ファイアウォールを内側から強固にするトリップワイヤの新製品
2002/6/18
トリップワイヤ・ジャパンは6月17日、ファイルの改ざんを検知できる同社のソフトウェア製品「Tripwire for Servers」を、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズのファイアウォール製品に特化させた「Tripwire for Servers, Check Point Edtion」を発表した。ファイアウォールの構成ファイルの監視が可能となり、より強固なセキュリティ対策が実現するという。Tripwire for Serversは、安全な状態にあるサーバのファイルのスナップショットを作成し、定期的に作成されるスナップショットを比較して変更を知らせるソフトウェア。昨年リリースされている。今回、ファイアウォールおよびVPN市場の拡大にあわせ、チェック・ポイントの「Check Point FireWall-1」「Check Point VPN-1」向けに機能を強化した。チェック・ポイントはファイアウォール市場およびVPN市場では最大のシェアを持つといわれている。
新製品では、チェック・ポイント製品専用のポリシーファイルを作成し、ファイル構成に変更がないかを監視する。これにより、ファイアウォールそのものが正常に稼働しているかを確認できる。最大の特徴はチェック・ポイントの管理コンソール「Check Point Log Viewer」での一元管理の実現。同社が今年2月に取得したチェック・ポイントの、相互互換性のためのフレームワーク「OPSEC認定」により実現した。
同社 ローカリゼーション&サポートマネージャ プロダクトマネージャ 小林伸二氏 |
そのほかの特徴としては、設定の簡素化、電子メールのほか、syslog、snmpトラップ、テキスト、XML、htmlなどの形式をサポートするレポート作成機能などがある。
同社 ローカリゼーション&サポートマネージャ プロダクトマネージャ 小林伸二氏は、システムダウンの理由として、外部からの悪意のある攻撃よりも内部で生じる単純なミスが多いとして、「管理ソフトウェアを入れることで内側から防御できる、“セキュリティのためのセキュリティ”といえる」と語った。
同社とチェック・ポイントは、サン・マイクロシステムズを中心とした「iForce 統合セキュリティソリューション」でも提携関係にあり、今後もセキュリティ分野で協力していく。
出荷は7月末に開始予定で、価格は23万5000円(税別)。同社の販売代理店6社のほか、チェック・ポイントの販売代理店からも販売される計画という。
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トリップワイヤ・ジャパンの発表資料
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