サン、4社と提携してSolarisのセキュリティを強固に

2002/5/21

 サン・マイクロシステムズは、パートナー協業プログラム「iForceイニシアティブ」にセキュリティを強化するソリューション「iForce統合セキュリティソリューション」を追加し、トレンドマイクロら4社と協業して推進していく。同ソリューションでは、Solarisベースの強固なOS環境、VPN/ファイアウォール、データ整合性保証、アンチ・ウイルス、侵入検知、おとりシステムと、6つの防御レイヤのセキュリティ対策が実現する。

 iForce統合セキュリティソリューションでは、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ、トリップワイヤ・ジャパン、トレンドマイクロ、リコース・テクノロジーと提携し、「Netra X1」などのサンのサーバ製品に4社のソフトウェアを搭載し、包括的なセキュリティソリューションを提供する。具体的な機能としては、侵入者検知および“おとり”(リコースの「ManTrap」「ManHunt」)、データの完全性保証(トリップワイヤ「Tripwire」ソフトウェア群)、VPN/ファイアウォール(チェック・ポイント「VPN-1」および「FireWall-1」)、アンチ・ウイルス(トレンドマイクロ「InterScan VirusWall」)がある。OSに関しても、Solaris Security Toolkitにより、アクセス権の強化や警告バナーの追加などの機能をSolaris 8に追加できる。

管理画面例:複数のソフトウェアを一元管理できる。プレス向け説明会では、不正アクセスによるファイル変更をトリップワイヤのソフトが検知し、チェックポイントの管理画面からトリップワイヤの監視画面に飛ぶというデモが行われた(クリックで拡大)

 同ソリューションでは、防止、検出、対応の3プロセスに主眼を置き、これらのソフトウェアの相互運用性の検証を行い、プロセスを統合した形で提供するという。管理に関しては、1つのビューア(チェック・ポイントの「Open Platform for Security」)で全ソフトウェアのログや情報の表示・管理を実現している。

 iForce統合セキュリティソリューションはパートナー経由で提供する。サンはSIパートナーを募集し、政府自治体や金融、および一般企業などを中心に初年度1000社導入を目指す。インストールCDなどの技術サポートは5社共同で実施。サン社内に技術検証センターを設置し、ソフトウェアのバージョンアップなど、随時、調整を行っていく予定。

[関連リンク]
サンの発表資料
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ
トリップワイヤ・ジャパン
トレンド・マイクロ
リコース・テクノロジー

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