RDBMSソフトウェア市場でIT投資削減のあおりを受けるのは?
2002/8/27
IT専門の調査会社IDC Japanは、2001年の国内オープン系OS用RDBMS(Relational DataBase Management System)ソフトウェアの市場規模が785億円になったと発表した。プラットフォーム別のシェアではUNIXが大半を占めるが、成長率ではWindowsが好調。IDCでは2006年にもUNIXとWindowsが並ぶと予測している。
IDCの調査によると、2001年のオープン系OS用RDBMS市場は785億円で対前年比15.3%の増加。今後は企業のIT投資が慎重になると予測しており、2006年までの年間平均成長率は1.7%と低調。そのため、2006年の市場規模は855億円にとどまると予測している。
プラットフォーム別ではUNIXが64.7%で、全体の3分の2を占める。Windowsは33.7%、Linuxは1.6%だった。しかし、IDCによるとコスト負担の大きい大規模案件の凍結や延期など、企業のIT投資減少のあおりを一番受けるのはUNIX市場で、2006年までの年間平均成長率は−5.3%と厳しい予測を出している。逆にWindows市場は7.8%の成長、Linux市場は45.5%の増加で大きな成長が期待されるという。Windowsは2006年にはUNIXとほぼ並ぶ385億円の規模になり、シェアは約45%。Linuxも83億円の市場規模になり、全体の9.7%までシェアを伸ばすと予測している。
IDCは「企業のIT投資に対する見方はより厳しくなっており、ソフトウェアライセンスでの収益向上が難しい状況の中で、製品以外のサービスやサポート力で差別化を図ることが重要」とコメントしている。
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